両親や祖父母など家族の長寿祝いのタイミングって気になりますよね。
お祝いする年齢によって呼び方や種類なども知りたいのではないでしょうか。
「お祝いは数え年か満年齢かどっち?」
「それぞれの長寿祝いに意味があるの?」
「お祝いにふさわしい品は年齢によって違う?」
このような疑問を解決するため、本記事では以下の内容で解説します。
- 長寿祝いの年齢は「満年齢」か「数え年」か?
- 長寿祝いの種類・年齢・読み方・意味一覧
それぞれの長寿祝いに適した贈り物についても紹介しますので、ぜひ、お祝いの準備に役立ててください。
長寿祝いの年齢は「満年齢」か「数え年」か?
長寿祝いの予定を立てるとき悩むのが年齢の数え方ですが、お祝いは「満年齢」でも「数え年」でもどちらでもかまいません。
満年齢とは、生まれた日を「0歳」とし、1年後の誕生日に「1歳」となる数え方で、一般的な年齢はこちらです。
数え年の場合は生まれた日に「1歳」となり、初めて迎える正月の1月1日に「2歳」となります。
現在は、お祝いする側にとって身近な満年齢が採用される傾向が強いですが、お祝いされる側の年齢によっては数え年がなじんでいる場合もあるため、前もって両者で「いつ」行うのか話し合っておきましょう。
長寿祝いの種類・年齢・読み方・意味一覧
ここでは、長寿祝いについて詳しくわかるよう一覧で紹介しています。
- 還暦(かんれき)61歳/満60歳
- 古希(こき)70歳
- 喜寿(きじゅ)77歳
- 傘寿(さんじゅ)80歳
- 米寿(べいじゅ)88歳
- 卒寿(そつじゅ)90歳
- 白寿(はくじゅ)99歳
- 百寿(ひゃくじゅ)100歳
- その他の長寿祝い
ぜひ、対象となる方の年齢と照らし合わせてみてください。
還暦(かんれき)数え年61歳/満60歳
干支(甲乙丙などの十干と子丑寅などの十二支の組み合わせ)が一巡する周期が「60」となり生まれ年の干支に戻ることから、「歴が還る」=「還暦」とされています。
還暦を起点として「新しい暦を迎える」の意味もあり、赤ちゃんのように生まれ変わることを祝う節目の長寿祝いです。
還暦の長寿祝いにおすすめ
還暦祝いでは、対象者に赤い頭巾や赤いちゃんちゃんこを着せてあげますが、お祝いの品としては「赤いTシャツ」「赤いマフラー」「赤い手袋」など赤をあしらったプレゼントが選ばれています。
古希(こき)70歳
中国の詩人「杜甫(とほ)」の詩の中にある『人生七十古来稀なり(七十歳まで長生きする者は昔からきわめて稀である)』という一句が由来とされています。
古希の長寿祝いにおすすめ
古希の節目には、高い身分の人だけに許されていた高貴な「紫」でお祝いするため、紫の頭巾や紫のちゃんちゃんこのほか、お祝いの品としては「紫の花束」「紫のタオル」「紫のショール」「紫の湯呑み茶碗」などが人気です。
喜寿(きじゅ)77歳
略字で「喜」を書くと「㐂」となり、「七十七」に見えるとの意味で「喜寿」とされています。
「還暦(かんれき)」や「古希(こき)」の由来が中国からであるのに対し、一説によると室町時代から行われいている日本発祥の長寿祝いであるのも特徴です。
喜寿の長寿祝いにおすすめ
喜寿祝いでは心や身体を癒す色とされる「紫」の頭巾やちゃんちゃんこを着せてあげたり、お祝いの品として紫をあしらった「花束」「日用雑貨」「インテリア雑貨」「ファッションアイテム」などが選ばれたりしています。
傘寿(さんじゅ)80歳
傘寿は「八十寿」(やそじゅ)」とも呼ばれ、漢数字で縦書きすると「八十」が「傘」に見えることが由来です。
傘寿の長寿祝いにおすすめ
お祝いのテーマカラーは「黄色」や「紫」ですから、対象者の好みや似合う方で選び、頭巾やちゃんちゃんこ、お祝いの品を用意するとよいでしょう。
お祝いギフトに人気なのは「雨傘」「日傘」「帽子」「フラワーアレンジメント」などです。
米寿(べいじゅ)88歳
八十八と漢数字で縦書きすると「米」の字に見える意味からきています。
米寿は「喜寿(きじゅ)」や「傘寿(さんじゅ)」と同じく長寿祝いの風習は中国由来ですが、室町時代から始まったとされる日本発祥の節目祝いです。
米寿の長寿祝いにおすすめ
お米の稲穂を連想させる「黄色」「金茶」「オレンジ」や語呂合わせからくる「ベージュ」がテーマカラーですので、しっくりくる色の頭巾やちゃんちゃんこを用意し、お祝い品として人気の「米菓子」「純米酒」「ブランド米」「茶碗」など「お米」にまつわるギフトを贈ってはどうでしょうか。
卒寿(そつじゅ)90歳
「卒」の略字が「卆」で「九十」に見えることが由来です。
ほかにも、囲碁に使う基盤にあしらわれた黒い丸を「星」と呼ぶことから、盤面の星の数「9個」にちなんで「星寿(せいじゅ)」と呼ぶこともあります。
卒寿の長寿祝いにおすすめ
卒寿では「紫」の頭巾とちゃんちゃんこを用意しますが、お祝い品として人気なのは「食器」「インテリア雑貨」「ファッションアイテム」「寝具」などです。
白寿(はくじゅ)99歳
漢数字の「百」から「一」を除くと「白」となることが由来です。
中国がルーツの「還暦」や「古希」とは違った日本発祥の長寿祝いであることも特徴ですが、江戸時代に定着したとされるも当時は99歳まで生きること自体が希少でした。
白寿の長寿祝いにおすすめ
白寿祝いには「白」をあしらった頭巾やちゃんちゃんこを着せてあげたいところですが、「白」は仏事をイメージさせる不祝儀な色になる可能性も。白寿の場合は「白」にこだわるよりも、「フォトブック」「お誕生日新聞」「お祝いポエム」などを贈ると喜ばれるのではないでしょうか。
百寿(ひゃくじゅ)100歳
ほかにも「百寿(ももじゅ)」「紀寿(きじゅ)」などと呼ばれ、99歳の「白寿(はくじゅ)」の後から祝われるようになったという説があります。
古くから長寿祝いの風習をもつ中国では、「百寿図」といって「寿」の書体を100種類つづった書物があるほど、100歳の長寿祝いを大切にしてきました。
日本に百寿祝いが知られるようになったのは江戸時代といわれていますが、100歳まで生きられる人がほとんどいなかったため実際に祝事が行われるようになったのは近代以降。
ちなみに100歳を超えたら「上寿(じょうじゅ)」といって、毎年お祝いするのも長寿祝いの慣わしです。
百寿の長寿祝いにおすすめ
百寿の「百」は「もも」とも読めることから、桃色がテーマーカラーです。
お祝い品としては食べ物よりも「タオル」「ひざかけ」「ハーフケット」「パジャマ」など日常的に手軽に使えるものがおすすめ。
その他の長寿祝い
- 緑寿(ろくじゅ)66歳……テーマカラーは「緑」
- 半寿(はんじゅ)81歳……テーマカラーは「紫」「金茶」
- 茶寿(ちゃじゅ)108歳……テーマカラーは特になし
- 皇寿(こうじゅ)111歳……テーマカラーは特になし
- 大還暦(だいかんれき)120歳……テーマカラーは特になし
その他の長寿祝いにおすすめ
テーマカラーがあれば色を合わせて、なければ対象者の好みや似合う色にして、頭巾やちゃんちゃんこを用意したり、「食品」「花束」「日用品」「ファッション雑貨」など年齢に沿った喜ばれるアイテムを選んだり。
尚、長寿祝いにおすすめのプレゼントについては詳しく書かれた記事がありますので、よければ合わせてお読みください。
長寿祝いのプレゼントを何にしようかと悩んでいる方は必見です!こちらの記事では、長寿祝いで喜ばれるプレゼントの選び方や年齢別のおすすめプレゼントを紹介します。また、長寿祝いのタブーとされるNGプレゼントについても解説しています[…]
ふさわしい年齢や品物で長寿のお祝いをしよう
長寿祝いは、年を重ねた両親や祖父母、兄弟、姉妹を祝う節目の行事。
お祝いのタイミングは満年齢でも数え年でもかまいませんが、お祝いする側とお祝いされる側とで「いつ」がいいか共有しておくのが大切です。
それぞれの長寿祝いに意味があり、年齢ごとのテーマカラーで祝うのも慣わしですから、どの種類に当てはまるのか確認し、喜ばれる贈り物も用意しておきましょう。
ぜひ、本記事の一覧を参考に、素敵な長寿祝いをプロデュースしてくださいね!