還暦や古希などの長寿祝いには、気持ちが伝わるメッセージを添えたいですよね。
ただ、どのような言葉で、どのように文章をまとめたらいいのかと悩んでいませんか?
本記事では、長寿祝いのメッセージが上手く書けるよう以下の内容で解説します。
- 長寿祝いに添えるメッセージの書き方のコツ
- 長寿祝いで喜ばれる関係別のメッセージ文例
- 長寿祝いのメッセージで気をつけたいマナー
ぜひ、本記事を活用していただき、ご長寿を素敵なメッセージでお祝いしてくださいね。
長寿祝いに添えるメッセージの書き方のコツ
ここでは、長寿祝いにふさわしいメッセージを書くためのコツを紹介します。
- 感謝の思いをつづる
- 尊敬の念をあらわす
- 大切な存在であると伝える
- さらなる健康長寿を願う
- 懐かしい思い出を語る
これらのコツを応用して、「おめでとう」の後につづくメッセージを作成しましょう。
感謝の思いをつづる
ご長寿の方がいたから、人生を長く生きていくれたからこその『ありがとう』があるのではないでしょうか。
たとえば『いつもありがとう』というメッセージでも感謝は伝わりますが、より具体的に『わたしたち家族を気遣ってくれてありがとう』『○○のときは力になてくれてありがとう』などとつづるとメッセージ性が強まりますし、ご長寿の方との絆も深まるでしょう。
尊敬の念をあらわす
ご長寿の方からは知らないことを教わったり、人生の先輩として関心させられたり、『さすが』と思えることがありませんでしたか?
ご長寿の方への尊敬の念は最上級の『ありがとう』になりますし、ご長寿の方に『これからも頑張ろう』と励みに思ってもらえるメッセージになります。
たとえば『お母さんのお料理の味を覚えたい』『お父さんの筆まめなところを見習って』『○○さんの人望の厚さは愛情深いお人柄だと』というような具体例をあげるのがポイントです。
大切な存在であると伝える
もし、お孫さんなら『大好き』、ご子息やご息女なら『お父さん(お母さん)の子どもでよかった』など、ご長寿の方への率直な思いを伝えてはどうでしょうか。
お世話になった方なら『お会いできて嬉しい』『いつも心の支えです』など、ご長寿の方とのご縁に感謝する言葉など。
自分にとって大切な存在であるとするメッセージは、ご長寿の方を幸せな気持ちにさせるものです。
さらなる健康長寿を願う
これまでの健康長寿を祝うのが長寿祝いですが、『いつまでも健康で長生きしてね』『これからも元気にすごしてください』など、さらなる健康長寿を願うメッセージはご長寿の方にとって活力になります。
ただ、ご病気や体調がすぐれない状態の方へはプレッシャーになるような「元気」「健康」「健やか」などの言葉を控え、『ゆっくり穏やかに』『お身体をいたわって』『のんびりと日々を味わいながら』などの寄り添った表現にするのがポイントです。
懐かしい思い出を語る
ご長寿の方との懐かしい思い出を語り、これまでの人生を振り返ってもらうのは特別なメッセージになります。
たとえば『よく学校に迎えに来てくれたよね』『ふたりで一緒に○○に行ったの覚えてる?』など、ご長寿の方とのエピソードを添えながら、感謝や尊敬、さらなる関係性を伝えましょう。
長寿祝いで喜ばれるメッセージ文例~関係別~
ここでは、長寿祝いで喜ばれるメッセージ文例を関係別でご紹介。
そのままでも使えますが、敬称やエピソードなどをご自分の言葉に変換しても素敵なメッセージに仕上がりますよ!
両親へ
お父さんへ
○○おめでとうございます。
これまで家族を支えてくれて本当にありがとう。
自分にも子どもが生まれ、親のありがたさに感謝の日々です。
大人になって改めて実直なお父さんの生き方を誇りに思います。
これからも健康で長生きしてください。
お母さんへ
○○おめでとうございます。
いつも明るく前向きお母さん。
仕事で遅くなった日でも、手料理を作って待っていてくれましたね。
お母さんの○○の味、わたしも覚えたいので教えてほしいです。
あまり頑張りすぎず、健やかに日々をすごしてください。
●もっと喜ばれるポイント
実の父母なら親しみを込めた普段通りの呼び方をしたり率直に思いを伝えたり、義父母なら丁寧な表現をしつつ尊敬の念や具体的なエピソードを語って距離感を縮めたりするとよいでしょう。
祖父母へ
おじいちゃんへ
○○おめでとうございます。
これまで家族を支えてくれてありがとう。
おじいちゃんが助言してくれたおかげで進路も決まり、いまがあります。
また一緒に○○に行きたいですね。
これからも元気で長生きしてください。
おばあちゃんへ
○○おめでとうございます。
いつも家族のこと気にかけてくれてありがとう。
子どもの頃、お母さんとケンカしたとき、
おばあちゃんが味方になってくれたの嬉しかったよ。
いつも優しいおばあちゃんが大好き!
ずっと健康で長生きしてね!
●もっと喜ばれるポイント
親ではなく祖父母だったからこそ『助かった』『救われた』『頑張れた』などが伝わる過去のエピソードを盛り込み、ストレートな表現で気持ちを伝えたり、今後の関係性の継続を示したりするとよいでしょう。
目上の方へ
○○様
このたびは○○を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。
いまでもお元気に○○を続けられているとのこと、さすが○○さんだと感服しております。
これからもお身体ご自愛いただき、お健やかにすごされますよう、お祈り致します。
○○様
○○誠におめでとうございます。
これからもご家族皆さまで幸多き日々を送られますように。
ささやかですがお祝いの品をお贈り致します。
今後も末永くすこやかな日々をおすごしくださいませ。
○○様
お元気に○○をお迎えのこと、心よりお祝い申し上げます。
昨年は○人目のお孫さんもお生まれと伺いました。
○○様に教えていただいた○○の言葉は、いまでも心の支えです。
わたしも○○様のような凛とした生き方を見習いたいと思います。
ぜひ、人生の大先輩として、これからもよろしくお願い致します。
○○様
つつがなく○○をお迎えの由、心よりお慶び申し上げます。
お祝いとして心ばかりの品をお贈り致します。
いつまでも元気に歩かれるお姿は年齢を感じさせず、わたしの励みにさえなっています。
どうぞこれからもお身体をいたわって穏やかに日々おすごしください。
またお目にかかれますこと心より願っております。
●もっと喜ばれるポイント
ご長寿の方との関係性によって言葉のフォーマル度を加減し、「尊敬」「親しみ」「思い出」のどこに重点を置くと相手に最も気持ちが伝わるかイメージして書くとよいでしょう。
長寿祝いのメッセージで気をつけたいマナー
長寿祝いのメッセージを書くときは、お祝いにふさわしいマナーにも気をつけましょう。
- ペンの色は薄くない濃い黒を使う
- 縁起が悪い「忌み言葉」を避ける
- カードの片面に書いて封は表を合わせる
それぞれ詳しく解説します。
ペンの色は薄くない濃い黒を使う
メッセージを書くときは、必ず濃い黒のペンを使いましょう。
薄い色は「悲しみの涙でインクがにじみました」という意味として、お通夜やお葬式などの弔事で使うため長寿祝いには厳禁です。
縁起が悪い「忌み言葉」を避ける
つい使ってしまう身近な言葉の中には、お祝いにふさわしくない「忌み言葉」があります。
お祝いメッセージの中で使うと縁起が悪いため避けておきましょう。
●忌み言葉の一例
- 衰える
- 終わる
- 離れる
- 切れる
- 消える
- なくなる
- ぼける
- 寝る
- 落ちる
ほかにも、お祝いムードを台無しにするようなネガティブな言葉にご注意を。
カードの片面に書いて封は表を合わせる
メッセージをカードに書くときは片面に書きます。もし、横開きなら右側に、縦開きなら下側に書きましょう。
メッセージカードを封筒に入れる場合は、それぞれの表を合わせておくのも好ましいマナーです。
長寿祝いのメッセージで気持ちを伝えよう
長寿祝いは人生の節目を祝うおめでたいシーンです。
ご祝儀やプレゼントに添えたり、食事会の席で手渡したり、喜ばれるメッセージで特別な気持ちを伝えましょう。
ここで改めて長寿祝いのメッセージを書くときのコツをおさらい。
- 感謝の思いをつづる。
- 尊敬の念をあらわす。
- 大切な存在であると伝える。
- さらなる健康長寿を願う。
- 懐かしい思い出を語る。
本記事では関係別のメッセージ文例も紹介しましたが、コツを押さえてカスタマイズすると世界にひとつだけの素敵なメッセージになりますよ。
ぜひ、ペンの色や忌み言葉、カードに書く位置、封筒の入れ方などにも注意して、お祝いにふさわしいメッセージを準備してくださいね。
尚、メッセージをご祝儀やプレゼントに添えたり、食事会の席で手渡したりする場合、お祝い金の相場や長寿祝いにおすすめのプレゼント、喜ばれる食べ物や料理について詳しく書かれた記事がありますので、よければ合わせてお読みください。
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