家族葬の費用はいくら?平均総額から葬儀費用の抑え方までご紹介

家族葬で故人を送る葬儀のかたちが増えていますが、どれくらいの費用が必要なのでしょうか

一般葬との費用差や葬儀にかかる費用の内訳など、家族葬において気になることはたくさんありますよね。

そこで本記事では、家族葬の平均総額や内訳項目など葬儀費用ついての基礎まとめを解説します。

また、家族葬のメリット・デメリット、葬儀費用の払い方や抑え方についても紹介しますので、ぜひ、ご活用ください。

家族葬にかかる費用の平均総額

第6回「お葬式に関する全国調査」によると、家族葬にかかる費用の平均総額は105.7万円でした。一般葬の費用総額が平均161.3万円ですから、家族葬の方が費用を抑えられています。

家族葬105.7万円(平均参列者数:22.3人)
一般葬161.3万円(平均参列者数:73.5人)

参照:第6回お葬式に関する全国調査(2024年/鎌倉新書)

家族葬の場合は一般葬よりも参列者数が少なくなるため、小さな規模の会場や少ないスタッフ数で葬儀を運営できます。また、親族を中心にして行いますから、お供えや供花、食事、葬祭品、返礼品などの費用が抑えやすいのも利点です。

ただ、家族葬といっても規模によって費用に幅があります。あくまでも目安ですが、ここで参列者数ごとの費用差も確認しておきましょう。

参列者数費用の目安
5人30万円~60万円
10人50万円~100万円
20人60万円~120万円
30人70万円~150万円

どれだけ葬儀の規模を小さくしても抑えられない費用として、ご遺体の安置料や搬送料、火葬料などがあります。どのような費用がかかるかについては次章の「内訳」で見ていきましょう。

家族葬にかかる費用の内訳

家族葬にかかる費用には大きく分けて以下の4つがあります。

・葬儀のための費用
・返礼品の費用
・飲食接待費
・僧侶への費用

家族葬だからといって、すべての葬儀費用が抑えられるわけではありません。また、一般葬と費用に差がない項目もあります。

ここでは、家族葬にかかる費用の内訳について基本的なものを紹介しますので、これからの打ち合わせや準備にお役立てください。

◆内訳
ご遺体の安置料
ご遺体の搬送費
会場の使用料
祭壇設置費用
棺の費用
ドライアイス代
骨壷の費用
位牌・遺影などの葬具
枕飾り・仏衣などの葬送品
湯灌・納棺など
火葬料
スタッフ人件費
その他(喪服など)
通夜振る舞い(返礼品)
香典返し・当日返し(飲食代)
お布施
御車料(僧侶)
御膳料(僧侶)

たとえば棺や祭壇、骨壺、位牌、遺影、供花などはグレードによって料金が変わります。いくら費用を抑えたいからと家族葬にしても、さまざまな葬送品をアップグレードしたりオプションを追加したりなどすると予算オーバーになることがありますので注意が必要。

家族葬の広告や案内に打ち出された料金だけで「安い」と判断しないようにしましょう。まずは遺族で話し合い、どのような葬儀で故人を送るのか費用も含めて決めておくことが大切です。

家族葬にするメリット・デメリット

ここでは、家族葬を検討している方のため、家族葬のメリット・デメリットについて紹介します。

メリット・親族を中心にして行うため、費用の調整がしやすい。
・限られた参列者だけで行うため、故人を偲ぶことに集中できる。
・アットホームな雰囲気の中で、故人とのお別れの時間がゆっくり過ごせる。
・参列者の接待に追われないため、喪主や遺族の精神的な負担が減る。
デメリット・親族間で家族葬への理解が得られないことがある。
・周囲に参列や弔問の断りを連絡する必要がある。
・葬儀後、故人の知人などに自宅へ弔問される場合は対応に追われる。
・受け取れる香典の額が少ないため、必ずしも経済的負担が軽くなるわけではない。

家族葬にするかどうかは費用面についてだけでなく、弔問者への気遣いといった精神面などについても考慮しながら判断しましょう。

家族葬の費用はどうやって払う?

家族葬を行うにあたって、どのように葬儀費用を払えばいいのでしょうか。ここでは、一般的な方法を紹介しますので、遺族で話し合いながら適切に対処しましょう。

故人の預貯金

故人の預貯金は「預貯金の仮払い制度(相続預金の払い戻し制度)」により、一部を出金して葬儀費用にあてられます。通常は規定の書類作成や窓口の申請などに時間と手間がかかりますので、遺族にとっては便利な制度といえるでしょう。

~仮払い申請に必要なもの~
・各金融機関が指定する申請書
・故人の出生から死亡までの戸籍・除籍謄本
・仮払いを申請する親族など請求人の戸籍謄本
・仮払いを申請する親族など請求人の印鑑証明書

ただし、どの葬儀費用が相続税控除の対象になるか、それぞれの相続人で相続分を調整できているかなどの課題もあります。故人の預貯金を葬儀費用にあてる場合は自分だけの判断で行わないようにしましょう。

生命保険

故人が生命保険などに加入しており、遺族が死亡保障の受取人になっている場合は葬儀費用にあてられます。ただ、受け取りの申請をしても葬儀費用の支払いに間に合わない可能性がありますので、葬儀のタイミングによっては建て替えが必要になるかもしれません。

補助金

故人が国民健康保険もしくは後期高齢者医療制度に加入していた場合、各自治体において葬儀費用への補助金が支給されます。補助金の額は3万円~5万円程度と自治体によって異なりますので窓口に確認しておきましょう。補助金の申請は喪主か喪主から委任状を渡された代理人が行います。

また、自治体からの補助金とは別に、社会保険や各共済組合の被保険者が亡くなった場合に支給される「埋葬料」「家族埋葬料」などがありますので、故人の加入状況を調べてみましょう。

葬儀保険

故人が葬儀に特化した葬儀保険に加入していれば、遺族などの保険金受取人に保険金が給付されます。保険会社との契約によっては葬儀会社へ直接保険金が支払われる場合もあるので、保険会社へ確認するとよいでしょう。

葬儀扶助制度

故人が生前に生活保護を受けていた場合、「葬儀扶助制度」によって葬儀費用の一部または全額が支給されます。

~葬儀扶助制度が受けられる事例~
・故人も遺族も生活保護を受けていて葬儀費用がまかなえない場合。
・生活保護を受けていた故人の葬儀を遺族以外の方が行う場合。

2023年における葬儀扶助の基準額は大人が「212,000円以内」、小人(12歳未満)が「169,600円以内」です。故人が生活保護を受けていた場合は、市区町村の生活福祉担当窓口や福祉事務所などに申請しましょう。

親族で分担

葬儀費用を誰が負担するのかは決まっていませんが、一般的には喪主や施主、相続人などの親族が負担します。場合によっては親族で葬儀費用を分担して支払ってもかまいません。それぞれの経済状況や故人との関係性などに合わせ、負担割合も含めて相談しながら決めましょう。

葬儀ローン

葬儀会社に提携先があれば葬儀費用を分割で支払う葬儀ローンが利用できます。また、葬儀会社によってはクレジットカードでの支払いも可能ですので、分割払いを希望する場合は事前に確認しておきましょう。

家族葬で費用を抑える方法は?


いくら少人数の家族葬であっても、予算の立て方を間違えると費用が膨らんでしまいます。ここでは、家族葬の費用を抑える方法を紹介しますので、葬儀内容を考えるときの参考にしてください。

葬儀プランを見直す

故人のためだから最期くらいはと、つい予算を増やしてしまうのが葬儀における遺族感情です。大きく予算オーバーさせないためには、葬儀プランを見直して重要度の高い項目だけにこだわるようにしましょう。

~例~
・安置日数制限はあるか、無制限の場合は割高にならないか。
・通夜振る舞いや精進落としなどの会食をするかどうか。
・湯灌やメイク、エンバーミングなどのオプションは必要か。
・棺や祭壇、骨壺、供花、仏衣などのグレードを上げ過ぎていないか。

会葬礼状や返礼品を省略する

家族葬は親族を中心にした葬儀ですから、会葬礼状や返礼品がなくても問題ありません。葬儀会社によっては、いくらか基本プランに含まれていることもありますので、プラン内容と合わせて確認しておきましょう。

割安な生前予約をする

故人が存命中に葬儀を生前予約しておけば、費用を割り引いてもらえたり、葬送品の特典を付けてもらえたりするプランもあります。また、故人の要望に沿った内容にもできるため、もし家族で話し合える場合は事前に確認した上で検討してみましょう。

複数から見積もりを取る

葬儀費用は葬儀会社によって異なりますから、いくつかの会社から相見積もりを取って比較するのもひとつ。どのような葬儀にしたいかを話し合っておき、希望する内容と予算が見合うかを検討しましょう。

葬儀を最小限にする

通常、故人がなくなると家族葬でも一般葬でも1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式、火葬を行います。この葬儀の内容を一日葬や直葬などで最小限にすると費用が抑えられます。

また、公営の斎場を利用すると民営に比べて費用が抑えられる場合がありますので、自治体の窓口で確認しておきましょう。

一日葬お通夜を省略し、葬儀・告別式、火葬までを1日で行います。
直葬・火葬式お通夜や葬儀、告別式を行わず、火葬場で故人とお別れをします。

ただし、通常の葬儀に比べて故人を偲ぶ時間が大幅に減ってしまいます。「やっぱりちゃんと送ってあげればよかった」と後になって後悔しないよう、どのような葬儀にするかは親族とよく話し合ってから決めるようにしましょう。

まとめ

家族葬にかかる費用の平均総額は105.7万円で、一般葬の平均総額161.3万円に比べるとかなり抑えられている印象。しかしながら、いくら小規模な家族葬であっても、葬送品をアップグレードしたり葬具オプションを追加したりなどすると予算が膨らみます。

また、家族葬には、故人への供養や弔問客への対応、親族間での考え方においてメリット・デメリットがありますので、しっかりと話し合って検討することが大切です。

本記事では、葬儀費用の払い方や抑え方についても紹介しました。ぜひ、本記事を活用しながら、故人にとっても遺族にとっても有意義な葬儀となるようご準備くださいね。

尚、故人の法要については詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてご参照ください。

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