お彼岸法要とは?お布施マナーや時期など春と秋の供養まとめ

お彼岸は先祖供養をする節目とされていますが、「いつ、どのように準備すればいいのかわからない」とお悩みではありませんか?

「そもそもお彼岸ってなに?いつのこと?」
「お彼岸の準備やお布施について知りたい」
「お彼岸に“やってはいけないこと”はある?」

このようなお彼岸にまつわる疑問や課題を本記事で解決しましょう。

◆この記事でわかること
  1. お彼岸の目的や具体的な時期について
  2. お彼岸法要を行う場合の準備や服装、持ち物について
  3. お彼岸法要で用意するお布施の相場やマナーについて

ぜひ、本記事を活用していただき、故人やご先祖様を供養するためのお彼岸法要にお役立てください。

お彼岸とは?

お彼岸とは春と秋に迎える時節のことで、日本においてはお墓参りや先祖まつりをする慣習が根付いています。もともと先祖供養を大切にしてきた日本の風習に、仏教における「この世(此岸)とあの世(彼岸)が最も近くなる時期に、極楽浄土に思いを巡らせながら徳を積めば悟りに至れる」といった考えが後から意味付けされたことが由来です。

お彼岸になると、お寺などの仏教施設では「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれる仏事が開催されますが、故人や先祖を弔うための行事として一般的にも広く知られるようになりました。また、各家庭では、ご先祖様への感謝や故人への冥福を祈る目的で法要を営む場合もあります。

お盆との違いはなに?
お彼岸もお盆も先祖供養をする節目ではありますが、ご先祖様が家に戻ってくるお盆と違って、お彼岸にはご先祖様は戻ってきません。お彼岸における先祖供養では、お墓参りや先祖まつりなどをしてあの世のご先祖様に思いを馳せながら供養します。

お彼岸法要は「いつ」「どこ」で?

ここでは、お彼岸法要を行う時期や場所について解説します。

お彼岸は「春分の日」と「秋分の日」の前後3日間

お彼岸は春分の日、秋分の日を「中日(ちゅうにち)」とした前後3日間の時期ですので、お彼岸法要はそれぞれ合計7日間のうちに行うのが通例です。

春分の日は3月20日から21日頃、秋分の日は9月22日から23日頃となりますが、地球の公転周期のずれにより正確な日付けはその年ごとに変わります。

~2025年(令和7年)春のお彼岸~
彼岸入り / 3月17日(月)
中日 / 3月20日(木・祝)
彼岸明け / 3月23日(日)
~2025年(令和7年)秋のお彼岸~
彼岸入り / 9月20日(土)
中日 / 9月23日(火・祝)
彼岸明け / 9月26日(金)

ちなみに「中日(ちゅうにち)」とは、太陽が真東から昇って真西に沈む日のことで、仏教では真西に「阿弥陀如来の西方極楽浄土がある」として特に重んじられています。

初彼岸はいつのこと?
故人の四十九日を過ぎて初めて迎えるお彼岸が初彼岸です。

お彼岸法要には「個別」と「合同」の2つがある

お彼岸法要には、自宅や会館などで個別に行うものと、法要そのものを合同で行うものと2つの形式があります。どのような法要を行うかは家ごと、あるいは宗派ごとに異なりますので、まずは親族で相談しながら検討しましょう。

個別法要自宅や会館に僧侶を招いて個別に行う。
合同法要お墓がある寺院などで合同に行われる。

お彼岸法要に必要な準備


お彼岸の法要を自宅で行う場合は必要な準備をしましょう。

  • ●お墓や仏壇を掃除しておく
  • ●お供え物を用意しておく
  • ●訪問先には香典や手土産を持参する

それぞれの準備について紹介します。

お墓や仏壇を掃除しておく

お彼岸法要までに、お墓や仏壇の掃除をしておきましょう。もし、お墓が遠方にあって法要の当日まで行けない場合はお墓掃除の代行サービスを利用するのもひとつ。

また、自宅で法要を行う場合は、仏壇のほか仏壇のある部屋や玄関なども掃除をして僧侶や来客を丁寧に迎えましょう。

お供え物を用意しておく

お供えとして、お菓子や供花などを用意しておきましょう。お彼岸のお供え物にふさわしいものには以下のものがあります。

お菓子春はこしあんの「ぼた餅」、秋は粒あんの「おはぎ」が一般的。
供花菊、ユリ、カーネーションなどで明るい色のもの。※椿、バラ、ボタンは不向き。
その他ろうそく、線香や焼香、お水など。

ほかにも、故人の好きだったものやご先祖様への弔いの気持ちが伝わるものなどを供えてかまいません。ただし、「三厭(さんえん)」や「五葷(ごくん)」といった仏教で禁じられた食べ物は避けるようにしましょう。

三厭(さんえん)仏教の「不殺生戒」という教えで禁じられた「獣類」「鳥類」「魚類」のこと。
※肉、卵、魚。
五葷(ごくん)煩悩を刺激するという理由で禁じられた辛味や香りが強い食材のこと。
※ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ、ラッキョウなど。

お墓で法要を行った場合は、飲食物を置いたままにせず、必ず家に持ち帰るようにしましょう。

訪問先には香典や手土産を持参する

もし、お彼岸法要で実家や他家などを訪問するのであれば、必要に応じて香典や手土産(お供え物)を渡しましょう。法要の規模や内容によっては不要な場合がありますので、案内状を確認したり法要先にたずねたりしておくとよいでしょう。

それぞれの相場やポイントを紹介しますので、これからの準備にお役立てください。

手土産の相場3千円~5千円
ふさわしい手土産お菓子、乾物、果物などの消え物
手土産マナー・掛け紙の表書きは「御供」「御仏前」「 御供物」
・掛け紙の水引は「黒白」「黄白」「双銀」の結び切り
香典の相場5千円~1万円(親族の場合)
香典マナー・水引は黒白か黄白の結び切りの不祝儀袋
・表書きは「御仏前」か宗派を問わない「御霊前」など
・筆やペンは「濃墨」を使用※薄墨は初七日まで

香典と手土産をどちらも用意する場合は、総額で5千円~1万円に収まる程度でかまいません。どちらを用意する場合でも、故人との関係性に合わせた適切な金額で対応しましょう。

尚、法要での手土産については詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてご参照ください。

法事の引き出物《相場・品物・掛け紙》お返しマナーまとめ

お彼岸法要のお布施相場

お彼岸法要のお布施は、法要の内容によって差があります。

法要お布施相場
個別法要3万円~5万円
合同法要3千円~1万円

お布施以外にも、お寺以外の場所に僧侶に出向いてもらった場合は交通費として「御車代」が必要です。また、法要後に会食を予定していて僧侶が辞退した場合は食事代として「御膳料」を包むこともあります。

もし、お彼岸法要の案内状に金額が記載されているのであれば、そのままの金額を包んで預けましょう。

お彼岸法要のお布施マナー


お布施とは、僧侶に読経をあげてもらった場合や寺院での合同法要に参列したときなどに必要なお金。一般的に「謝礼金」とされるものですが、本来は御本尊へのお供えとして預けるものです。

お彼岸法要では、正しいマナーに沿ってお布施を渡すようにしましょう。

  • ●お金は「白無地」の封筒に入れる
  • ●表書きは「お布施」か「御布施」とする
  • ●お金の「入れ方」とお布施の「渡し方」

それぞれのマナーについて紹介します。

お金は「白無地」の封筒に入れる

お布施は霊前に供えるものではないため、法要だからといって香典袋には入れにようにしましょう。地域によっては黒白または黄白の水引がついた不祝儀袋を使いますが、一般的には白無地の封筒でかまいません。

表書きは「お布施」か「御布施」とする

お布施の表書きは中央の上段に縦書きで「お布施」か「御布施」とします。すぐ下に施主のフルネームを記載し、裏側の右上には旧字体で金額を、左下には住所と名前を記載しましょう。また、薄墨は初七日までですので、筆やペンは「濃墨」を使用しましょう。

もし、交通費として「御車代」、食事代として「御膳料」を渡す場合は、それぞれ別の封筒に入れて表書きも分けるようにします。

お金の「入れ方」とお布施の「渡し方」

お布施は香典とは違って僧侶に渡すものですから、お金は新札を用意して紙幣の人物画が封筒の表上になるように入れます。お布施を渡すときは黒塗りの切手盆か袱紗(ふくさ)に乗せて相手に正面になるよう差し出します。

お布施を渡しながら「本日はよろしくお願いいたします」「本日はご先祖様への供養のために法要をしていただき、ありがとうございました」など、お渡しのタイミングに合わせてひとこと添えると丁寧です。

尚、お布施など、僧侶に渡すお金については詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてお読みください。

法事・法要で僧侶に渡すものは?お布施や引き出物などマナーまとめ

お彼岸法要の服装と持ち物

ここでは、お彼岸法要に参列する場合の服装と持ち物を紹介します。

  • ●服装は準喪服や略喪服など
  • ●持ち物は数珠や経本など

それぞれ具体的に見ていきましょう。

服装は準喪服や略喪服など

お彼岸では、お通夜や葬儀のときような正喪服や準喪服でなくてもかまいませんが、初彼岸や大規模な合同法要の場合はブラックフォーマルなどの準喪服を着用するのが好ましいでしょう。

自宅での法要や家族のみでの法要などであれば、黒や紺、グレーなどの落ち着いた装いでフォーマルなものを略喪服として着用します。また、子供の場合は学校の制服か控えめなデザインの外出着でかまいません。

どのような法要であっても参列者同士の服装にバラつきがあるのは好ましくないため、参列者全員で服装が揃うように前もって共有しておきましょう。

持ち物は数珠や経本など

お彼岸法要などの仏事では数珠を手に参列するのがマナーです。特定の宗派に属しているのであれば「本式数珠」と呼ばれる宗派別の数珠、無宗派や数珠を持っていないのであれば宗派を問わず使える「略式念珠」を持参しましょう。

また、法要の中で参列者も一緒に読経をする場合がありますから、必要に応じて経本も準備しておきます。ほかにも、宗派や法要先によって必要な持ち物があるかもしれませんので、気になる場合は施主や年長者に確認しておきましょう。

お彼岸にやってはいけないことは?

お彼岸だからといって、仏教の教えとしてやってはいけないことは特にありません。ただ、お彼岸というのは故人や先祖を偲ぶための大切な時期ですから、結婚式や旅行、引っ越しなどが避けられる傾向です。

また、お彼岸は帰省シーズンでもありますので、いろいろな行事を計画しても多忙になったり、予定通りに行かなかったりなどする可能性もあります。

あとは病院へのお見舞い。お彼岸は「弔い」を連想させる時期ですから、相手の病状や相手との関係性によっては控える方が無難です。

~できれば控える方がいいこと~
結婚式や顔合わせなどのお祝いごと
旅行や引っ越しなど移動をともなうこと
病気やケガをした人へのお見舞い

まとめ

お彼岸とは、春分の日、秋分の日を「中日(ちゅうにち)」とした前後3日間にあたる節目です。もともと先祖供養を大切にしてきた日本の風習に仏教の教えが意味付けされ、お墓参りや先祖まつりが行われるようになりました。

お彼岸法要の形式には自宅や会館などで個別に行うものと、お寺などで合同で行うものとがあります。どのような法要を行うかは家ごと、あるいは宗派ごとで違いますので、まずは親族で話し合って決めましょう。

本記事では、お彼岸法要に必要な準備やお布施の相場とマナー、お彼岸に“やってはいけないこと”についても紹介しました。ぜひ、本記事を活用していただき、大切なお彼岸法要をお迎えください。

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