納骨式を家族のみで行うには?お布施などの準備や流れからマナーまで法要まとめ

故人のための納骨を検討しているけれど、「何をどうすればいいのかわからない」とお悩みではありませんか?

「家族だけで行うなら“いつ”でもいい?」
「納骨式の流れや準備について知りたい」
「家族だけとはいえ失礼のないようにしたい」

このような納骨式にまつわる疑問や課題を本記事で解決しましょう。

◆この記事でわかること
  1. 納骨式の時期や家族のみで行うときの流れについて
  2. 納骨式を家族のみで行う場合の必要な準備について
  3. 家族のみでの納骨式における大切なマナーについて

ぜひ、本記事を活用していただき、故人のための大切な納骨法要にお役立てください。

納骨式とは?いつやるもの?

納骨式とは、お墓や納骨堂などに故人の遺骨を納める儀式です。これまでは四十九日法要や一周忌法要などの節目に行われるのが一般的な慣わしでしたが、宗教観の変化や親族側の事情などにより時期を問わず行われることも一般化してきました。

納骨式は家族のみでもいい?

納骨式の参列者に厳密な決まりはないため、家族のみで行っても問題ありません。また、故人と近しい遺族や故人との交流が活発だった親族だけの小規模なもので行われることもあります。

家族のみで納骨式を行うケースとしては「読経」をするかしないかで分かれます。

~家族のみの納骨式~
  1. 僧侶に依頼して読経供養をしてもらう。
  2. 読経供養はしない、もしくは家族のみで読経をする。

一般的には僧侶に読経供養をお願いしますが、僧侶に依頼せず家族のみで読経をしたり、無宗派の場合は読経そのものを省略したりといったケースもあります。

どのような納骨式にするかは宗派ごとや家ごとで違ってきますので、必ず親族同士で相談しながら決めましょう。

家族のみで行う納骨式の流れ

ここでは、家族のみで行う納骨式の流れを「読経あり」「読経なし」に分けて解説します。それぞれのポイントや注意点も紹介しますので、これからの準備にお役立てください。

読経ありの納骨式の場合

~読経ありの納骨式~
  1. 施主の挨拶で始める。
  2. お墓や納骨堂に遺骨を納骨する。
  3. 僧侶もしくは家族によって読経をあげる。
  4. 焼香をする。
  5. お供え物を並べる。
  6. お斎(おとき)と呼ばれる会食をする。

納骨式では、「お斎(おとき)」といった会食で締めくくるのが通例です。もし「会食なし」で行うのであれば、参列者に事前に知らせておくか持ち帰り用の弁当を用意するなどしましょう。また、僧侶が会食を辞退した場合は「御膳料」という形で食事代を包むのもマナーです。

読経なしの納骨式の場合

~読経なしの納骨式~
  1. 施主の挨拶で始める。
  2. お墓や納骨堂に遺骨を納骨する。
  3. 焼香をする。
  4. お供え物を並べる。
  5. お斎(おとき)と呼ばれる会食をする。

先祖代々のお墓がありながら読経供養を行わないのは失礼にあたりますので、どうしても家族だけでささやかに行いたいという場合は事前に菩提寺に相談しておきましょう。

また、納骨式では、「お斎(おとき)」といった会食で締めくくるのが通例です。もし「会食なし」で行うのであれば、前もって参列者に知らせておくか持ち帰り用の弁当を用意するなどしましょう。

尚、納骨式の中で行う焼香の仕方については、動画付きでまとめた関連記事がありますので、そちらも合わせてご参照ください。

【動画付き】焼香のやり方《葬儀・法事・弔問》拝み方マナー

家族のみの納骨式で準備すること

ここでは、家族のみで納骨式を行うときの準備について紹介します。

  • ●日程を決める
  • ●場所を決める
  • ●納骨作業を依頼する
  • ●会食を手配する
  • ●参列者に連絡する
  • ●お供え物を用意する
  • ●引き出物を用意する
  • ●必要なものを揃える
  • ●お布施などを用意する
  • ●参列者は香典を用意する

それぞれの内容を見ていきましょう。

日程を決める

納骨式の日程は親族同士の都合を調整しながら決めましょう。また、お寺で行う場合や読経をお願いする場合は、先方に可能な日時を確認することも大切なポイントです。

場所を決める

もし、先祖代々の菩提寺がなく、まだ納骨の場所が決まっていないのであれば納骨にふさわしい場所から選びましょう。

お墓を建てる予定の寺院や霊園など。
納骨堂と呼ばれる納骨のために設けられた専用のスペース。
永代供養を目的として家族以外の納骨も合同で行う合祀墓地。

納骨作業を依頼する

納骨式を行うためには、お墓の開け閉めや墓石に故人の名前を彫るための作業が必要です。いずれも石材業者へ依頼して行ってもらいますので、納骨式の日程を決める前に相談しておくようにしましょう。

必要な作業費用相場
お墓の開け閉め1万円~3万円
墓石や墓誌の彫刻3万円~5万円

会食を手配する

納骨式の後に会食をする場合は、お店を予約したり仕出し料理を注文したりして準備しましょう。お寺で行う場合は会食も一緒に設けてもらえる場合がありますので、お寺との日程決めのときに確認しておきましょう

法要後の会食については詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてご参照ください。

参列者に連絡する

納骨式の詳細が決まったら参列者に連絡をしましょう。同居家族など近しい親族なら電話やメールでもかまいませんが、あまり付き合いのない親戚や目上の相手には案内状を出すのがマナーです。

法要の案内状については詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてご参照ください。

お供え物を用意する

お供え物は基本的に納骨式の施主が用意しますが、参列者が持参したものを受け取ってもかまいません。

納骨式などの仏事においては、お供え物を「五供(ごくう)」と呼ばれるもので用意するのが慣わしです。また、故人の好きだった食べ物や飲み物を供えます。

五供(ごくう)詳細
線香や焼香など香りの立つもの。
菊、ユリ、スプレーマムなど。※椿、バラ、ボタンは不向き。
灯明ろうそくの灯り。
浄水お水、お茶。
飲食お菓子、果物など。

お供え物としてふさわしくないものには「三厭(さんえん)」や「五葷(ごくん)」といった仏教で禁じられた食べ物があります。

三厭(さんえん)仏教の「不殺生戒」という教えで禁じられた「獣類」「鳥類」「魚類」のこと。
※肉、卵、魚。
五葷(ごくん)煩悩を刺激するという理由で禁じられた辛味や香りが強い食材のこと。
※ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ、ラッキョウなど。

お供え物は置いたままにせず、必ず家に持ち帰るようにしましょう。

引き出物を用意する

納骨式の施主は、物参列者から受け取ったお供えや参列へのお礼として引き出物を用意します。引き出物の相場は2千円~5千円程度ですが、家族のみの場合は省略する旨を伝えた上で「香典なし」にすることもあります。

引き出物を用意するときの掛け紙は「熨斗(のし)」なし、水引は黒白か黄白の結び切り、表書きは「粗供養」「志」などとします。

尚、法要の引き出物については、詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてご参照ください。

法事の引き出物《相場・品物・掛け紙》お返しマナーまとめ

必要なものを揃える

納骨式を行うときは、宗教的な意味をもつ仏具のほかに必要書類なども揃えなければなりません。

必要なもの詳細
埋葬許可証自治体の窓口などで発行されるもので、納骨をするときに必要な書類。
墓地使用許可証寺院や霊園が発行するもので、墓地の所有者を証明するために必要な書類。
位牌仏壇などに置く故人の戒名が書かれた木の札。
塔婆お墓の横に立てる故人の戒名や名前が書かれた板状の仏具。

納骨式までに揃えられるよう、なるべく早めに準備や手配をしておきましょう。

お布施などを用意する

お寺での納骨式や僧侶による読経には、お布施などのお金を用意します。どれくらい必要かは宗派や寺院によって異なりますので、日程決めのときに合わせて確認しておきましょう。

お布施一般的に読経などの謝礼とされるもので、本来は御本尊へのお供えとして預けるお金。
御車代お寺以外の場所で納骨式を行う場合、僧侶に渡す会場までの交通費。
御膳料お斎(おとき)と呼ばれる会食を僧侶が辞退した場合に渡す食事代。

お布施など、法要で僧侶に渡すお金については詳しく書かれた関連記事がありますので、よければ合わせてお読みください。

法事・法要で僧侶に渡すものは?お布施や引き出物などマナーまとめ

参列者は香典を用意する

納骨式に参列する場合は香典を用意します。親族への香典の金額は5千円~1万円が相場ですが、場合によっては「香典なし」にして法要費用を分担するケースもありますので親族同士で事前に相談しておきましょう。

香典は包む場合は、金額に合わせた不祝儀袋に入れます。水引は黒白か黄白の結び切り、表書きは「御仏前」、あるいは宗教も宗派も問わない「御霊前」などとします。薄墨で書くのは初七日法要までですので、初七日を過ぎてからの場合は「濃墨」の毛筆や筆ペンを使用しましょう。

家族のみでの納骨式におけるマナー

ここでは、納骨式における気をつけたいマナーを紹介します。

  • ●服装は準喪服か落ち着いたもの
  • ●持ち物は数珠や経本を用意する
  • ●参列できないときでも香典は渡す

それぞれのマナーについて見ていきましょう。

服装は準喪服か落ち着いたもの

家族のみでの納骨式であっても、三回忌までは準喪服を着用するのが好ましいマナーです。もし三回忌を過ぎて納骨式を行うのであれば、黒やグレー、ネイビーなどのダークカラーを基調とした落ち着いたものを装いましょう。子供は制服か控えめな外出着でかまいません。

持ち物は数珠や経本を用意する

納骨式などの法要では数珠を手にもつのが仏事のマナーです。特定の宗派に属しているのであれば「本式数珠(宗派別数珠)」、無宗派や数珠を持っていないのであれば宗派を問わず使える「略式念珠」を用意しましょう。また、参列者も読経をする場合は経本も準備しておきます。

参列できないときでも香典は渡す

もし納骨式に案内されているのに参列できない場合は香典だけ渡すようにしましょう。ただ、家族のみで行うため施主から「香典なし」の旨を伝えられている場合は案内に準じます。

香典は手渡しか郵送で届けますので、それぞれのポイントを確認した上で対応しましょう。

届け方ポイント
手渡し・事前に訪問可能な日を確認してから納骨式を迎えるまでに訪問します。
・納骨式に参列できないことへのお詫びを伝えてから渡します。
・御仏壇へのお供え物や故人宅への手土産を持参すると丁寧です。
郵送・現金書留として郵送します。
・不祝儀袋が大きい場合は白無地の封筒に入れます。
・納骨式に参列できないことへのお詫びや故人への弔いを手紙にして同封します。
・御仏壇へのお供え物として菓子折りを一緒に送るとより丁寧です。

まとめ

納骨式とは、お墓や納骨堂などに故人の遺骨を納めるための大切な儀式です。一般的には四十九日法要や一周忌法要などの節目に行われてきましたが、宗教観の変化や親族側の事情などにより時期を問わず行われることも一般化してきました。

また、故人と近しい遺族や故人と特に親しかった親族だけの小規模なもので行われることも珍しくありません。家族のみで行う場合は「読経」をするかしないか、僧侶を招くかどうかなどでも流れや準備が変わります。

本記事では、初めて家族だけで納骨式を行う場合でも活用できるよう必要な準備について紹介しました。ぜひ、本記事を参考にしながら、故人のための大切な法要をお迎えください。

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