【法事の服装】初七日~三回忌で何を着る?法事の服装マナーをおさらい。

法事に出席するときは主催者でも参列者でも、何を着たらいいか服装に悩みますよね。

たとえば、「法事の内容によって服装は違う?」「平服を指定されたら何を着ればいい?」「家族だけでも正式な喪服は着るべき?」など、服装に関する疑問はありませんでしょうか。

本記事では、法事での服装やマナーについて以下の内容で解説します。

  • 法事にふさわしい服装パターン
  • 初七日~三回忌の法事で着る喪服
  • どの法事でも着られる喪服スタイル
  • 男性・女性・子どもの服装マナー

もちろん、親族と親族以外の服装分けや家族だけで法事を行う場合のポイント、アクセサリーや小物を含めた好ましいコーディネートも紹介しています。

ぜひ、本記事を参考にしていただき、法事の服装選びに役立ててください。

法事にふさわしい服装パターン

法事では、喪服を着るのが一般的ですが、喪服には格式の違いがありますので、ふさわしい種類を装いましょう。

  • 正喪服(和装・洋装)
  • 準喪服
  • 略喪服(平服)

ここからは、喪服を種類ごとに紹介し、どのような立場や法事に合わせるのがよいかポイントも解説します。

正喪服(和装)

正喪服でも洋装よりも格式が高いのは和装で、喪主(施主)親族の正装とされていますが、一般的な法事では簡略化や小規模化により着用するケースが減っています。

  • 男性の装い・・・黒五つ紋付き羽織袴
  • 女性の装い・・・黒紋付きの着物に黒の帯

◆どのような法事に着用する?

初七日、四十九日、百か日、一周忌、三回忌

正喪服(洋装)

正喪服には洋装もあり、喪主(施主)親族の正装とされていますが、一般的に家族だけの法事や小規模な法要などの場で男性がモーニングを着るケースはめずらしいでしょう。

  • 男性の装い・・・モーニングコート、ベスト、グレーの縦縞スラックス
  • 女性の装い・・・ブラックフォーマル(上着はジャケットでより格上に)

◆どのような法事に着用する?

初七日、四十九日、百か日、一周忌、三回忌

準喪服

正喪服より格は下がりますが、準喪服も法事で着られる正式な服装です。

喪主(施主)親族のほか、親族以外の参列者も着用できる喪服なため、一般的に「喪服」とされる装いになります。

  • 男性の装い・・・ブラックスーツ(礼服)
  • 女性の装い・・・ブラックフォーマル(上着はボレロタイプでも可)

◆どのような法事に着用する?

初七日、四十九日、百か日、一周忌、三回忌

略喪服(平服)

略喪服は正式な喪服ではありませんが、喪服として着られるダークカラーの服装です。

もし、主催者側から平服(へいふく)を指定されたら略喪服を着用しましょう。

一般的には親族以外の参列者が「平服でお越しください」と案内された場合に着用しますが、喪主(施主)親族であっても家族だけで法事を行う場合は全員が略喪服を着るケースもあります。

  • 男性の装い・・・黒や紺、グレーなどのダークスーツ
  • 女性の装い・・・ダークカラーのスーツやワンピース、アンサンブル

◆どのような法事に着用する?

一周忌、三回忌 ※ただし立場や該当の法事による

初七日~三回忌の法事で着る喪服

ここでは、とくに初七日~三回忌の法事にふさわしい喪服について解説します。

  • 親族は初七日・一周忌・三回忌すべて準喪服で
  • 親族以外の参列者なら三回忌は略喪服でよい場合も
  • 家族だけなら一周忌以降は略喪服でよい場合も

あくまでも一般的な傾向ですので、喪主(施主)はお寺や法事を運営する業者に、親族や参列者は喪主に確認した上で服装を決めましょう。

親族は初七日・一周忌・三回忌すべて準喪服で

喪主(施主)を含めた親族は、喪に服す意味でも弔事の正式な装いである準喪服を着用しましょう。

初七日は葬儀と同日に営まれるのが一般的なため、準喪服のまま出席することになるかもしれませんが、一周忌は最初の年忌法要、三回忌は節目の法要ですから、フォーマル度の高い装いが求められます。

四十九日百か日の法事も同様に、準喪服を着用して故人への哀悼の意を示しましょう。

故人の友人や知人などの参列者も準喪服がベターですが、平服(へいふく)を指定されたり、喪主に確認して了承されたりなど、マナーに準じていれば三回忌を略喪服で出席しても問題ありません。

親族以外の参列者なら三回忌は略喪服でよい場合も

現在は法事そのものが簡略化されたり、小規模化されたりなどしているため、三回忌は喪主(施主)を含めた親族より格下の略喪服でよい場合もあります。

喪主からの案内状に「平服でお越しください」と添えられている場合は略喪服を指しますので、普段着と混同しないよう注意しましょう。

とくに服装を指定されていないなら、準喪服を着用してもマナー違反にはなりません。

家族だけなら一周忌以降は略喪服でよい場合も

家族だけの法事では、一周忌以降を略喪服(平服)で執り行うケースも増えています。

ただ、お寺に法要を頼んでいる場合は勝手に判断せず、お寺に確認しておきましょう。

また、出席を予定している家族にも、どのような服装が略喪服になるのか前もって伝えておくのも大切です。

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どの法事でも着られる準喪服のスタイル例

一般的に「喪服」とされる準喪服は、どの法事でも立場を問わず着られて便利です。

法事の服装マナーとしても最適ですから、実際のスタイルを確認しておきましょう。

たとえば男性ならこのようなブラックスーツ

男性の準喪服として着られるのはブラックスーツです。

ブラックスーツは黒いスーツのことではなく、上品な光沢のある礼服で、深い漆黒が特徴。

こちらのブラックスーツは「ウール100%」「国産素材を使用」「濃染加工」で高級感があり、「美脚シルエット」「ナチュラルストレッチ」によって着心地や美スタイルも魅力です。

たとえば女性ならこのようなブラックフォーマル

女性の準喪服はブラックフォーマルという礼服です。

基本的にはワンピースに上着を合わせるスタイルで、上着はジャケットタイプやボレロタイプなどあります。

こちらのアイテムはフォーマル特有の深い黒色を出すため濃染加工を施し、程よい生地の厚さでオールシーズン対応でき、前開きファスナーで脱着がスムーズ。

高機能な上にスタイリッシュでトレンド感もあるため、幅広い年代の女性にマッチする一着です。

法事の服装マナー|男性・女性・子ども

法事の服装マナーは男性と女性、子どもの場合で違うため、それぞれのポイントを解説します。

また、気をつけたいNGマナーも添えていますので、準備の前に確認しておきましょう。

男性は白シャツに黒の小物を合わせる

男性の場合、ふさわしい喪服の中に白のワイシャツを着て、ほかは黒で合わせます。髪型は清潔感のあるスタイルに整えましょう。

  • 白無地のワイシャツ(色柄物やボタンダウンは×)
  • 黒無地のネクタイ(光沢、結び目の下のくぼみは×)
  • 黒無地のベルト(派手なバックル、アニマル柄は×)
  • 黒の革靴(原則は紐付きで、エナメルやスエードは×)
  • 黒無地の靴下(白、柄物は×)
  • バッグ(基本は手ぶらで、持つなら黒のシンプル素材)
  • コート(黒のシンプルなもので、革製は×)

◆略礼服(平服)なら?

  • ネクタイやコートは黒以外の地味な色ならOK
  • 靴下は黒以外にグレーや濃紺などでもOK

女性は真珠のネックレス以外は黒で揃える

女性の場合、法事に合わせた喪服に黒の小物で揃えます。長い髪はまとめ、短い髪でも清潔感が出るよう整えましょう。

  • アクセサリー(定番は真珠で、ネックレスは1連で長すぎないもの)
  • 黒のストッキング(肌が隠れない薄手で、網系や柄物は×)
  • 黒のバッグ(布製が好ましく、サイズは小ぶりなもの)
  • 黒い手袋(必須ではないが、お焼香では外すこと)
  • 黒のパンプス(布製か革製で低めヒールのシンプルなもの)
  • コート(黒のシンプルなもので、革製は×)

◆略礼服(平服)なら?

  • 黒いスーツに白シャツを合わせてもよい
  • コートは喪服に合わせグレーや濃紺でもよい

子どもは年齢に応じて控えめに装う

子どもの場合、喪服にこだわる必要はありませんが、色やデザインは控えめなものを選びましょう。

  • 赤ちゃん、幼児は黒やダークカラー、ベージュなど
  • 学生は制服か白シャツ×黒や紺の服×黒や紺白の小物でもOK

◆略礼服(平服)なら?

  • 学生は黒や紺以外にグレー系でもよい

法事の服装はふさわしい種類やマナーで

法事では、立場や内容に応じた喪服を着るのがマナーです。

喪服は正喪服、準喪服、略喪服と3つのパターンに分けられますが、一般的には準喪服を着ることが多く、「親族以外の参列者」「家族だけの法事」などの場合に略喪服を着るケースもあります。

略喪服は「平服」と指定された場合の服装にもなりますので、普段着のようなカジュアルな装いにならないようご注意を。

ここで改めて法事にふさわしい服装をおさらいしておきましょう。

  • 親族は初七日・一周忌・三回忌すべて準喪服を着る。
  • 親族以外の参列者なら三回忌は略喪服を着てもよい。
  • 家族だけの法事なら一周忌以降は略喪服を着てもよい。

ほかにも、アクセサリーや小物などを含めた服装マナーにも気をつけて、ふさわしい装いをしましょう。

ぜひ、本記事を参考にしていただき、どのような服装で出席するかの見極めに役立ててください。

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