桃の節句の食べ物15選!昔ながらの定番から地域ならではの銘菓までご紹介

桃の節句の食卓には、どのような食べ物を用意したらいいのでしょうか

女の子のイベントとして定着した節目ですから、可愛い見た目にもこだわりたいですよね。

そこで本記事では、お菓子やお料理など桃の節句にちなんだ食べ物を紹介します。

さらに桃の節句の意味や由来、桃の節句を祝う地域ならではの食べ物についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

桃の節句の「意味」や「由来」は?


桃の節句のような「節句」というのは季節の節目となる日のこと。もともとは古代中国にあった風習とされていますが、日本では江戸時代の武家を中心に邪気払いの意味で広がりました。

本来なら3月3日は「上巳の節句」にあたりますが、桃の開花時期であるため「桃の節句」という別名が付けられました。また、男の子の節目祝いである5月5日の「端午の節句」に対して女の子のための節句と定められたのが由来です。

季節の変わり目である「上巳の節句」には、ひな人形のルーツである「人形(ひとがた)」を使って禊を行ったことから、やがて桃の節句が「ひな祭り」とも呼ばれるようになりました。

桃の節句にちなんだ食べ物10選

ひな祭りとして春の訪れとともに女の子の成長を祝う桃の節句。そもそも節句には、古くから特別な食物を食べる慣わしがあります。

桃の節句にちなんだ食べ物を食卓に並べ、女の子を主役にしながら家族で節目のひとときをおいしく楽しみましょう!

ここでは、定番のお菓子から献立のメインになるお料理まで、桃の節句にちなんだおすすめの食べ物を紹介します!

ひなあられ

「外出先でも食べられるように」と菱餅を砕いて作ったのが由来とされている米菓子です。春らしい白・ピンク・緑・黄のカラフルな色付けが桃の節句にぴったり。関東と関西で作り方や味付けが異なるのも特徴です。

関東風米に圧力をかけて焼き上げるポン菓子のようなものに砂糖などでコーティングしたもの。
関西風餅から作った直径1cmほどのボール状のおかきに、しょうゆや塩などで味付けをしたもの。

甘酒(白酒)

平安時代以降は、お酒に桃の花をひたした「桃花酒(とうかしゅ)」を飲むのが桃の節句の慣習でした。江戸時代になると桃の花が映える「白酒(しろざけ)」が好まれるようになり、厄除けの意味で女の子に飲ませることもあったようです。

現代は、お酒である「白酒(しろざけ)」は子どもに飲ませられませんし、自宅で作ることもできないためノンアルコールの「甘酒(あまざけ)」で代用されることが一般的。米麹で作る甘酒なら、お酒の香りもしませんし作り方も簡単なので手作りしてみてはどうでしょうか。

~作り方~
・お湯と麹を混ぜます。
・55度~60度で6時間ほど保温します。
・お椀や湯呑みに注いだら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

三色だんご

三色だんごの桃色(ピンク)は「魔除け」、白色は「長寿」、緑色は「健康」といった意味があります。ひな壇に飾られる「菱餅」と同じ色合いですが、お子様には食べやすくて見た目が可愛い「おだんご」が好まれるかもしれません。

~作り方~
・耐熱ボウルに絹ごし豆腐を入れて泡立て器で混ぜます。
・上新粉、きび砂糖、熱湯を加えて泡立て器で混ぜ合わせます。
・ラップをかけて600Wのレンジで1分加熱します。
・取り出したらヘラでよく混ぜ合わせます。
・水に濡らしたヘラで生地を3等分にします。
・それぞれの生地をオーブンシートの上で着色します。
・それぞれを5等分にしたら、水に濡らした手で丸めます。
・串の先を落とし、だんごを串に刺していきます。
・お好みのお皿に盛り付けたら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

菱餅風プリン

ひな祭りではおなじみの「菱餅」をモチーフにキュートな3色プリンを作りましょう。お餅を使っていないので、小さなお子様が喉につまらせる心配もなくソフトに仕上げられますよ。

~作り方~
・牛乳と砂糖を鍋で沸騰直前まで温めます。
・ゼラチンを加えて混ぜ合わせます。
・プリン液を3等分にしてから着色します。
・緑→白→ピンクの順で各15分~20分ずつ冷蔵庫で固めます。
・ホイップクリームや苺などで飾り付けをしたら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

いちご大福

いちごが旬のシーズンでもありますから、桃の節句らしく「ひな人形」に見立てた大福を作りましょう。お子様の年齢によっては一緒に手作りするところから楽しむのもおすすめです!

~作り方~
・粒あん、こしあん、白あんなど、お好みの餡を4等分にします。
・いちごのヘタを取ってから、いちごを餡で包みます。
・お餅を2等分してピンクと緑に着色し、各2つずつ楕円形に成形します。
・お餅に片栗粉をまぶして粉をはらい、いちごと餡を包みます。
・大福をお皿に並べたら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

桜餅

端午の節句に「かしわ餅」が食べられるように、桃の節句の代表的なお菓子となったのが「桜餅」です。あざやかなピンクが女の子の節句祝いにぴったり。大人も子どもも楽しめる春の定番の和スイーツです。

~作り方~
・小豆を炊いて餡を作ります。
・餡が冷めたら20等分にします。
・もち米に食紅を加えて炊いておきます。
・もち米が炊きあがった軽くつぶします。
・もち米を20等分にして餡を包みます。
・塩漬けの葉っぱや花びらをのせて出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

はまぐりのお吸い物

桃の節句が「水辺」にも由来していることから、「海の幸」が供えられたとされています。「蛤(はまぐり)」には「良縁」「夫婦円満」などの意味があるため、お吸い物にして食されるのが人気の食べ方です。

~作り方~
・はまぐりは下処理しておき昆布を入れて水から炊きます。
・はまぐりが割れたらアクを取り除き、料理酒と塩で味を整えます。
・お椀に盛って三つ葉を添えたら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

ちらし寿司

ちらし寿司は「水辺」が由来の桃の節句にちなんだ「魚介」がふんだんに使えることから、ひな祭りの定番料理のひとつになりました。また、赤いエビには「魔除け」や「長寿」、穴の開いたレンコンには「見通しがきく」、黄色い錦糸卵には「豊穣」などの意味が込められているほか、見た目の華やかさも人気の理由です。

~作り方~
・お米に合わせ酢を混ぜ、すし飯を作ります。
・お好みで、ごまや大葉などをすし飯に混ぜ込みます。
・お好みの具材をすし飯の上にトッピングします。
・大根やレンコンを装飾用にすると華やかさがアップ!
・すし桶や大皿に盛り付けたら出来上がり。
※お子様の年齢や好みに合わせた具材を使ってください。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

手まり寿司

桃の節句が「水辺」に由来することから、「魚介」を使ったお寿司はひな祭りでの人気メニュー。コロンとした愛らしいフォルムも女の子のお祝いにぴったりです。お子様の年齢や好みに合わせた具材で、ぜひ「我が家」の手まり寿司を作ってみてください。

~作り方~
・お好みの具材&すし飯をラップで丸く成形します。
・桜でんぶ、ごま、三つ葉、イクラ、とびこなどでカラフルに仕上げます。
・お重やわっぱなどの和食器に並べたら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

菱餅風ちらし寿司

赤(ピンク)色で「魔除け」、緑色で「健康」、黄色で「豊穣」を意味する菱餅に見立て、ちらし寿司を華やかにアレンジしてみましょう。お好みの「魚介」を使うことで、「水辺」が由来の桃の節句らしさも出せますよ。

~作り方~
・牛乳パックを3等分にカットしておきます。
・すし飯を3等分にし、それぞれ桜でんぶ(ピンク)・抹茶(緑)・白(ツナ)と混ぜ合わせます。
・牛乳パックを菱形にして、すし飯を緑→白→ピンクの順で詰めていきます。
・いり卵をのせたら牛乳パックから取り外します。
・お好みでキュウリやイクラ、サーモン、かまぼこなどをトッピングします。
・お寿司の華やかさが映えるよう白や淡い色のお皿に盛ったら出来上がり。

◆詳細なレシピは動画をご参照ください。

桃の節句を祝う地域ならではの食べ物5選

桃の節句を祝う食べ物には、その地域ならではの伝統的なものもあります。

ここでは、日本で古くから親しまれてきた地域の食べ物として代表的な銘菓を紹介します。

伊賀まんじゅう(愛知)

こしあんや粒あんを米粉で包み、桃の花(ピンク)、菜の花(黄色)、新芽(緑色)をイメージしてカラフルに仕上げた和菓子です。この3色が雛菓子の起源とされ説もあり、魔除や五穀豊穣、健康長寿などを祈願する意味があるといわれています。

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おこしもの(愛知)

米粉を練って桜や桃、梅、鯛、宝船などのモチーフにかたどった和菓子です。桃の節句の郷土菓子として、おひな様に供えられることあります。生地を型から起こして外すことから「おこしもん」と呼ばれるようになったという説もあるようです。

◆お取り寄せはこちら|お菓子処 まん月

ひちぎり(京都)

よもぎ餅を丸くして柄杓(ひしゃく)の形に整えた上に、きんとんや餡をのせた和菓子です。柄杓の柄の部分を引きちぎって作ることから、お菓子の名前である「引千切」の由来になっています。桃の節句らしいピンク・白・緑を使用した春らしい色合いも特徴です。

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花もち・ひな餅(島根)

お店によって「花もち」「ひな餅」と呼び名が違いますが、いずれも上新粉の生地でこしあんを包み、桃や桃、菊、鯛、亀、鶴、扇、巾着などをかたどった和菓子です。ピンク・黄色・緑色で色づけした生地があしらわれているのが桃の節句らしいアクセント。

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桃カステラ(長崎)

カステラ生地の上にシュガークラフトのような「」をあしらった上品な甘さの和菓子です。華やかな見た目なので、お花を贈るように贈答品としてプレゼントしても喜ばれそう。

◆お取り寄せはこちら|文明堂総本店

まとめ


もともとは季節の変わり目の「邪気払い」として始まったとされる桃の節句。いまでは女の子の成長を願うイベントとして家庭で気軽に楽しまれるようになりました。

桃の節句には古くから伝統的な食べ物が振る舞われてきましたが、地域ごとに特徴が違うのも興味深いところ。ご家庭で手作りされる場合は、桃の節句の由来にちなんだものを食卓に並べてお祝いしたいですね。

改めて桃の節句の食べ物でこだわりたい「色」をおさらいしておきましょう。

  • ●赤(ピンク)……魔除け
  • ●白……長寿、子孫繁栄
  • ●緑……健康、すこやかな成長
  • ●黄……豊穣、豊作、財運

また、「水辺」が由来とされるため、お吸い物やお寿司など「海の幸」を使った料理も桃の節句の定番です。

ぜひ、本記事で紹介した桃の節句ならではの食べ物を参考にしながら、当日のメニューにご活用くださいね!

尚、端午の節句については詳しく書かれた関連記事もありますので、よければ合わせてご参照ください。

端午の節句にちなんだ食べ物15選!昔ながらの和菓子や手作り料理でお祝い!

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