顔合わせの日程が決まり、当日を迎えるにあたって悩むことのひとつが「挨拶」ではないでしょうか。
いつ、誰が、どのように挨拶すればいいのか、当日の流れやマナーなど気になりますよね。
そこで本記事では、顔合わせの流れに沿った挨拶の順番や適任者、シーン別での例文を紹介します。
顔合わせの挨拶で気をつけたい注意点もまとめていますので、ぜひ、当日までの準備にお役立てくださいね!
顔合わせの挨拶は「いつ」「誰」がする?
ここでは、一般的な顔合わせの流れに沿った挨拶シーンと適任者を確認しておきましょう。
- 対面・入室での挨拶(それぞれ全員で)
- 始まりの挨拶(新郎の父or新郎)
- 家族の紹介(新郎新婦からor全員で自己紹介)
- 婚約記念品の交換・お披露目(新郎新婦)
- 乾杯の挨拶(新郎の父or新郎)
- 会食
- 記念撮影
- 結びの挨拶(新郎新婦)
両家の意向や顔合わせの内容によっては順番や適任者が変わったり、挨拶そのものが省略されたりすることもあります。
まず、どのような流れにするのか内容を含めて両家で相談しながら、顔合わせの場で挨拶する人を決めましょう。
【シーン別】顔合わせの流れに沿った挨拶例文
ここでは、対面・入室での挨拶から結びの挨拶まで顔合わせの流れに沿った挨拶例文をシーン別で紹介します。
対面・入室での挨拶
待ち合わせの場で両家が対面したら、それぞれ簡単に挨拶します。お店の前や待ち合いなどで長々と挨拶をすると中途半端なタイミングで席へ移動するようになりかねませんので、あまり話し込まないようにしましょう。
その後、お店の方の案内で入室してから改めて距離感が縮まるような挨拶を交わします。その日の天候や季節の話題といった日常的なことから相手に対する気遣いのひとことまで、状況に応じて会話をはずませながら和やかな雰囲気を作りましょう。
挨拶例文 |
対面時:初めまして。本日はよろしくお願いいたします。 入室後:いいお天気になりましたね(恵の雨となりましたね)。遠いところありがとうございます。 |
始まりの挨拶
始まりの挨拶は一般的に新郎の父or新郎が行います。どちらが行ってもかまいませんが顔合わせ全体の進行役でもありますので、その後の流れがスムーズに運ぶようエスコートしていきましょう。
もちろん新郎新婦が揃って行ってもかまいません。ふたりで挨拶する場合は、どのような形で行うのか具体的に段取りを決めておくのもポイントです。
挨拶例文(新郎の父) |
本日は、ご多用の中、両家顔合わせの場にお集まりいただき、誠にありがとうございます。息子○○と○○さんの婚約がととのい、このように両家が一堂に会することができましたこと大変嬉しく思います。両家の親睦を深める和やかな食事会にしたいと思いますので、本日は、どうぞよろしくお願いいたします。 |
挨拶例文(新郎or新郎新婦) |
本日は、ご多用の中、私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。○○さんとの婚約を改めてご報告するとともに、お互いの家族を紹介する場として、このように食事会を設けさせていただきました。両家の親睦が深まるよう、食事を楽しみながら、ひととき和やかな時間を過ごしていただければと思います。 |
家族の紹介
家族紹介では新郎新婦が自分の家族を紹介します。紹介の順番としては新郎→新婦の順で、それぞれ父→母を紹介します。祖父母や兄弟姉妹も同席している場合は、祖父→祖母→兄弟姉妹(年齢順)で紹介しましょう。
また、それぞれで自己紹介したり、ふたりからの家族紹介の後に自己紹介を加えたりなど状況に合わせて臨機応変でもかまいません。
食事前に家族紹介や自己紹介をしておくと、食事をしながらの会話がはずませやすくなります。いくつかパーソナルな情報を添えておいて、その後の会話のきっかけになるようにしましょう。
挨拶例文(家族紹介) |
私から、父と母を紹介します。こちらは父○○(名前)です。母○○(名前)です。父も母も、この日を迎えられること、ずっと楽しみにしていましたので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
挨拶例文(父自己紹介) |
父の○○(名前)です。いつまでも健康でいるため、家では愛犬との散歩を日課にしております。どうぞよろしくお願いいたします。 |
挨拶例文(母自己紹介) |
母の○○(名前)です。お花を飾ることも育てることも好きなもので、休みの日はガーデニングを楽しんでいます。どうぞよろしくお願いいたします。 |
婚約記念品の交換・お披露目
顔合わせの場で婚約記念品を交換・お披露目する場合は、家族紹介が終わってから乾杯までのタイミングで新郎新婦がひとこと添えながら行いましょう。
たとえば「これより婚約記念品の交換をさせていただきます」などと進行役が場をととのえると、メリハリがついて流れもスムーズです。
挨拶例文(交換) |
新郎:私から○○さん(新婦)へ、婚約記念品として指輪を贈ります。どうぞお受け取りください。(新婦)ありがとうございます。謹んでお受けします。 新婦:私から○○さん(新郎)へ、婚約記念品の返礼として腕時計を贈ります。どうぞお受け取りください。(新郎)ありがとうございます。末永く大切にします。 |
挨拶例文(お披露目のみ) |
婚約記念品として、○○さんからこちらの○○を贈っていただきました。末永く大切にします。○○さん、ありがとうございます。 |
乾杯の挨拶
乾杯の発声は誰が行ってもかまわないのですが、たとえば新郎が進行役なら新郎の父にお願いすると場が引き締まります。もちろん新婦の父や母にお願いしてもかまいませんし、新郎新婦ふたりで行ってもかまいません。
挨拶例文(親族) |
それでは僭越(せんえつ)ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。ふたりの幸せと両家の末永いお付き合いを願って、乾杯! |
挨拶例文(新郎新婦) |
これから両家が末永くお付き合いできますよう、ともに食事を楽しみながら和やかなひとときにいたしましょう。それでは、乾杯! |
結びの挨拶
結びの挨拶は、新郎新婦揃って行ったり、進行役の新郎や新郎父が行ったり、あるいは新郎新婦の後に両家どちらかの父が行ったりなどケースバイケースです。いずれにしても、感謝や今後についての挨拶でまとめると上手に締めくくれます。
新郎新婦が揃って行う場合は、どのような形で行うのか具体的に段取りを決めておくのもポイントです。新郎の父ほか親族が行う場合は、ふたりへの祝福や激励の言葉を添えると感動的なシーンになるでしょう。
挨拶例文(新郎or新郎新婦) |
本日は私たちのために顔合わせ食事会にお集まりいただき、ありがとうございました。こうして両家揃ってこの日を迎えられたこと、大変嬉しく思います。まだまだ未熟な私たちですが、結婚後はふたりで力を合わせながら温かい家庭を築いてまいりますので、これからも見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。 |
挨拶例文(新郎父など親族) |
本日はふたりのためにお集まりいただき、ありがとうございました。こうして両家が揃って会食をしながら、家族の話や将来の話に花を咲かせられたことは大変に有意義ものでした。ふたりの末永い幸せを祈念するとともに、この日を機に両家の絆がますます深まることを願っております。今後ともよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。 |
顔合わせの挨拶で気をつけたいこと
顔合わせで挨拶をするときは、ちょっとしたことに気を遣うのも大切なマナーです。
ここでは、顔合わせの挨拶で気をつけたいマナーとポイントを紹介しますので、当日の参考にしてください。
マナー | ポイント |
姿勢 | 両手を体の前で軽く組み、体が傾かないよう背筋をのばすよう意識しましょう。 |
視線 | 緊張すると伏目がちになるため、相手の口元あたりに視線をやりながら、ときどき目を合わせます。 |
話し方 | 小さな声でボソボソ喋らず、明るくハキハキと丁寧な言葉遣いを心がけながら話しましょう。 |
雰囲気 | 明るさ、温かさ、和やかさといった雰囲気が出せるようリラックスして挨拶にのぞみましょう。 |
笑顔 | ハレの日の喜ばしさをかみしめながら、自然な笑顔で親しみをこめて挨拶しましょう。 |
まとめ
顔合わせでの挨拶は、最初に両家が対面したときだけでなく、始まりの挨拶から結びの挨拶まで全体の流れに沿って行うのが一般的。
それぞれのシーンで適任者が変わりますので、挨拶をしてもらう場合は前もってお願いしておくようにしましょう。
本記事では、顔合わせの流れに沿った挨拶の順番やシーン別での例文、気をつけたいマナーについても紹介しました。
ぜひ、本記事を参考にしながら、当日はふさわしい挨拶で流れを作って顔合わせを有意義なひとときにしてくださいね。
尚、顔合わせ後の「御礼状」を作成するのに役立つ関連記事もありますので、よければ合わせてご参照ください。