【男性・女性】接待での服装マナー&取引先との会食で気をつけたいポイント

接待をすることになり「なにを着て行けばいい?」と服装にお悩みなら本記事をご活用ください。

本記事では、接待にふさわしい服装を接待のフォーマル度に合わせて紹介します。

それぞれの服装について男女別でマナーやポイントもまとめていますので、これからの準備にお役立てください。

【男性・女性】接待にふさわしい服装は「スーツ」が基本

接待が会食を目的にした一般的なものなら基本的にはスーツを着用します。

おもてなしの場ですから、いつものスーツより少し華やかさを意識してもいいでしょう。

ここからは、男女別で接待にふさわしいスーツスタイルのマナーやポイントを紹介していきます。

男性の場合

男性はセットアップスーツを基本にし、お店や内容によって華やかさを調整しましょう。

アイテムポイント
スーツ・ネイビー、グレー、ブラウンなどのダークカラー
└冠婚葬祭の印象がある黒無地スーツは避ける(織柄ありはOK)
◎色や素材で季節感を出してもよい
◎華やかさを出すなら光沢系やシャドーストライプなど
△ジャケットの一番下のボタンは留めずに外しておくこと!
シャツ・白やパステルがベター(ピンストライプ柄も可)
└ジャケットを脱ぐことを前提に夏でも長袖がよい
・レギュラーカラー、ワイドカラーなどのビジネスタイプ
◎スーツとのバランスを考えて濃淡をつけるとセンスUP!
△ダークカラーはNGではないが堅い印象になるので注意!
ネクタイ・黒や白以外の無地か柄物
└柄はストライプ、チェック、小紋など
◎華やかさを出すなら光沢感のあるもの
◎ポケットチーフを挿すとドレスアップに!
△しっかり結んで緩まないよう注意!
ベルト・革製orフェイクレザーのシンプルなもの
◎靴の色に合わせるとバランスがよくなる!
△バックルが派手なものはNG!
・黒、ブラウンなど革製のフォーマルなもの
・プレーントゥ、ストレートチップ、内羽根など
◎華やかなシーンにはエナメルの靴でドレスアップ!
靴下・黒、ネイビー、グレーなどスーツに合わせた無地
└ストライプの折柄など上品なものはOK
△派手な柄や透け感があるものはNG!
※靴を脱ぐことを想定して「穴あき」にも注意!
腕時計・ブランドやデザインの主張が強めでないシンプルなもの

女性の場合

女性はジャケットにパンツかスカートを合わせたスタイルを基本にし、お店や内容によって華やかさを調整しましょう。

アイテムポイント
ジャケット・グレー、ベージュ、グレージュなど
└黒の場合はボトムスの色を替える
※夏でもジャケット必須!
ボトムス・パンツかスカート(ジャケットとセットアップ)
└黒の場合はジャケットの色を替える
※スカートは立姿勢で膝が隠れる程度の長さ
※パンツは靴を履いたとき裾が「かかと」にかかる程度の長さ
ブラウス・白、淡いペールカラーなど控えめなもの
└ジャケットを脱ぐことを前提に夏でも長袖がよい
◎華やかさを出すならリボンやフリル付きでも可
・スーツに合わせたシンプルなもの
・ヒールは高さ3〜5cm程度
△ブーツ、ミュール、ストラップはNG!
ストッキング・ヌーディベージュ、シアベージュなどの無地
└パンツの場合は黒でも可
※靴を脱ぐことを想定して「穴あき」にも注意!
ベルト・バックルが小さめの細身のシンプルなもの(使用の場合)
アクセサリー・シンプルなものを各箇所1個まで
腕時計・ブランドやデザインの主張が強めでないシンプルなもの

【男性・女性】カジュアル接待でも「上品」な服装を心がける

接待での会食が、なじみのバーや居酒屋、ビアガーデン、大手チェーン店などを利用するカジュアル接待でも「上品さ」は必要です。

オフィスカジュアル、ビジネスカジュアルといったスタイルで失礼のない服装を心がけましょう。

ここからは、男女別で接待にふさわしいカジュアルめなビジネススタイルのマナーやポイントを紹介していきます。

男性の場合

男性はジャケット着用を基本にし、その場の雰囲気で着脱に対応しましょう。

アイテムポイント
スーツ・ネイビー、グレー、ブラウンなどのダークカラー
└セットアップでない「色違い」「素材違い」も可
※夏でもジャケット必須!
シャツ・白、ブルー系、グレー系、パステル系など
└ジャケットを脱ぐことを前提に夏でも長袖がよい
※ボタンダウンシャツを着用するときは襟のボタンも付ける
ネクタイ・ノーネクタイでもOKかは接待ごとに異なる
・ノーネクタイの場合に開けられるのは第一ボタンのみ
ベルト・靴の色に合わせた革製か合皮のシンプルなもの
・黒、ブラウンなどパンツに合わせる
・シンプルなビジネスシューズやローファーなど
靴下・黒、ネイビー、グレーなどパンツに合わせた無地
└ストライプの折柄など上品なものはOK
△派手な柄や透け感があるものはNG!
※靴を脱ぐことを想定して「穴あき」にも注意!
腕時計・ブランドやデザインの主張が強めでないシンプルなもの

女性の場合

女性はジャケット「あり」でも「なし」でも、きれいめな服装を心がけましょう。

アイテムポイント
ジャケット・グレー、ベージュ、グレージュなど
└黒の場合はボトムスの色を替える
└ノーカラージャケットなども可
※ジャケット必須かは接待ごとに異なる
ボトムス・黒、白、ネイビー、グレー、ベージュ、ブラウンなど落ち着いたもの
└スカート:フレア、ボックスプリーツなど膝下より長いもの
└パンツ:スラックス、フルレングスパンツ、クロップドパンツなど
※ジャケットとのセットアップでなくてもOK
トップス・白、淡いペールカラーなどのシャツ、ブラウス、カットソー
└ジャケットを脱ぐことを前提に夏でも長袖がよい
◎控えめなものならノーカラー、リボン付きでもOK!
△インナーが透けるようなシースルータイプはNG!
・スーツに合わせた3〜5cm程度のシンプルなもの
└シンプルなものならローヒール、ノーヒールでもよい
△ブーツ、ミュール、ストラップはNG!
ストッキング・ヌーディベージュ、シアベージュなどの無地
└パンツの場合は黒でも可
※靴を脱ぐことを想定して「穴あき」にも注意!
ベルト・バックルが小さめの細身のシンプルなもの(使用の場合)
アクセサリー・シンプルなものを各箇所1個まで
腕時計・ブランドやデザインの主張が強めでないシンプルなもの

【男性・女性】接待がイベント寄りでも「きちんと感」を外さない

たとえばスポーツやアウトドアといったイベント寄りの接待ではカジュアルな服装が指定されることもあります。

ただし、「カジュアル」=「普段着」ということではないので、「きちんと感」を外さないようにしましょう。

ここからは、男女別で接待にふさわしいカジュアルスタイルのマナーやポイントを紹介していきます。

男性の場合

ジャケットやネクタイの着脱は内容によって対応し、カジュアルウエアであってもラフになり過ぎないようにしましょう。

アイテムポイント
ジャケット・黒、ネイビー、グレー、ブラウンなど
◎季節に合わせてコットン、リネン、コーデュロイなども可
※ジャケット必須かは接待ごとに異なる
パンツ・スラックス、チノパンなどに折り目がついたもの
・黒、ネイビー、グレー、ブラウンなどの落ち着いたカラー
◎ジャケットとセットアップでなくてもOK
△デニム、スウェットなどのカジュアル素材はNG!
トップス・シャツ、ポロシャツ、セーターなど内容に合わせたもの
・無地、あるいはシンプルなデザインのもの
◎ノーカラーシャツ、ボタンダウンのカジュアルなシャツでも可
△デニム、スウェットなどのカジュアル素材はNG!
ネクタイ・ノーネクタイでもOKかは内容によって異なる
・ノーネクタイの場合に開けられるのは第一ボタンのみ
ベルト・靴の色に合わせたシンプルなもの
・黒、グレー、ブラウンなどパンツに合わせる
└内容によってスニーカー、スポーツシューズも可
△サンダル、ビーチサンダルはNG!
靴下・黒、ネイビー、グレーなどパンツに合わせた無地
└ストライプの折柄など上品なものはOK
△派手な柄や透け感があるものはNG!
※靴を脱ぐことを想定して「穴あき」にも注意!
腕時計・ブランドやデザインの主張が強めでないシンプルなもの

女性の場合

コーデ全体を内容によって調整し、カジュアルウエアであってもラフになり過ぎないようにしましょう。

アイテムポイント
ジャケット・グレー、ベージュ、グレージュなど
└黒の場合はボトムスの色を替える
└ノーカラージャケットなども可
※ジャケット必須かは接待ごとに異なる
ボトムス・接待の内容に合わせたもの
△デニム、スウェットなどのカジュアル素材はNG!
※ジャケットとのセットアップでなくてもOK
トップス・白、淡いペールカラーなどのシャツ、ブラウス、カットソー
└接待の内容に合わせたもの
△インナーが透けるようなシースルータイプはNG!
△デニム、スウェットなどのカジュアル素材はNG!
・接待の内容に合わせたもの
ストッキング
靴下
・靴や接待の内容に合わせたもの
△派手な柄や透け感があるものはNG!
※靴を脱ぐことを想定して「穴あき」にも注意!
ベルト・必要に応じて服装に合わせる
アクセサリー・接待の内容によってシンプルなものを合わせる
腕時計・ブランドやデザインの主張が強めでないシンプルなもの

【男性・女性】接待で恥をかかないため「NG」なマナーに注意!

どのような服装であっても、先方に失礼のないようNGマナーにも気をつけましょう。ここでは接待で印象を下げてしまう「NG」なファッションマナーを紹介しますので、当日の着こなしに活用してください。

  • ●サイズが合っていない。
  • ●デザインが古くさい。
  • ●過度に露出をしている。
  • ●メイクやネイルが派手。
  • ●香水の匂いが強すぎる。
  • ●明るすぎるヘアカラー。
  • ●全体的に清潔感のない印象。

まとめ

接待での服装は「スーツ」が基本ですが、接待シーンに合わせてフォーマル度を調整するのも大切なポイント。

たとえカジュアルな場所やイベント性が高いものであっても、「上品さ」「きちんと感」を外さないようにしましょう。

本記事では、 接待にふさわしい服装について、男女別でフォーマル度に合わせたマナーやポイントを紹介しました。

ぜひ、本記事を参考にしながら、予定している接待に合わせた服装選びにお役立てください。

尚、接待の「座席」についてのマナーを詳しくまとめた記事もありますので、よければ合わせてご覧ください。

【図解】接待の座席マナー&ふさわしい席順や座り方