顔合わせの日程が決まったら、ぐだぐだにならないよう当日はスムーズに進行しましょう。
本記事では、顔合わせ当日の流れに沿った進行ポイントを解説。初めての顔合わせでも上手くいくよう注意点も挙げていきます。
ぜひ、本記事を参考にして、ふたりの慶事が滞りなく運ぶよう役立ててくださいね!
顔合わせ当日の流れをチェック
まずは顔合わせ当日の流れを確認し、進行のイメージをわかせましょう。
顔合わせの一般的な流れは以下のようになります。
- 待ち合わせ
- 入室・着席
- 始まりの挨拶
- 家族の紹介
- 婚約記念品のお披露目と交換
- 全員で記念撮影
- 乾杯の挨拶
- 食事・歓談
- 結びの挨拶・解散
地域の慣わしや実家の要望などあれば基本形に組み込んだり、順序を変更させたりなどして調整しましょう。
顔合わせの流れに沿った進行ポイント
ここからは、当日の流れに沿った進行についてポイントや注意点を解説していきます。
待ち合わせ
待ち合わせは実家や最寄り駅など会場以外の場所で決めておきましょう。
それぞれの家族ごとに集合し、お店の前や会場のロビーなどで両家が合流するようにしておくと紹介や挨拶がスムーズです。
●ポイント
予約の5分前に両家が会場に到着するよう待ち合わせをします。先に着いたとしても両家が揃うまでは入店や着席はしません。両家が揃ったら軽く挨拶し、個室やテーブルに向かいます。
◆注意点
全員が現地集合の場合、面識のない親同士が新郎新婦より先に鉢合わせして気まずくなる可能性があるため、必ず会場外で家族ごとに待ち合わせしておきましょう。
入室・着席
個室やテーブルなどへはスタッフが誘導してくれますが、どの席に座るかは新郎新婦のエスコートが必要です。
基本的には和室・洋室を問わず上座(入口から最も遠い席)に新郎の父を案内します。
ただし、両家の関係性や当日の雰囲気、両親に促された場合などは新郎新婦が父母の間に座ってもかまいません。
もし、祖父母や兄弟も同席するなら、それぞれの家族ごとに母親の隣に年長者順で着席してもらいます。
それぞれの父親同士が上座を譲り合うケースもありますから、できれば新婦が新郎の父に『○○さんのお父様、どうぞ、こちらへおかけください』と促してあげると丸くおさまります。
●ポイント
両親へは新郎新婦が座席を案内し、ケースバイケースで新郎新婦が父母の間に着席します。もし、手土産を交換するなら着席のタイミングで行いましょう。
◆注意点
必ず両家揃っての着席を守りましょう。また、天候が悪い場合や暑さ・寒さが厳しい場合などに備え、先に到着した家族が落ち着いて過ごせるようなロビーか待ち合いのある会場を選んでおくのも重要です。
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始まりの挨拶
着席が済んだら、代表者が始まりの挨拶をします。一般的には、新郎か新郎の父が対象となりますので、どちらが担当するか事前に決めておきましょう。
~始まりの挨拶例~
新郎の場合「本日は、お集まりいただき、ありがとうございます。このたび、○○さんと私○○の婚約のご報告を兼ね、両家の親睦を深める場として、このように食事会を設けました。至らない点も多々あるかと思いますが、最後までどうぞ、よろしくお願いいたします」
新郎父の場合「本日は、お忙しいい中、遠方より足をお運びいただき、誠にありがとうございます。このたびは○○さん(新婦)と○○(新郎)の婚約が無事に整いましたので、これを機に両家の結びつきを祝して、このような場を設けました。最後までどうぞ、よろしくお願いいたします」
●ポイント
新郎が挨拶をするなら新郎父が、新郎父が挨拶をするなら新郎が、タイミングを見て挨拶の前振りをするとスムーズです。
◆注意点
始まりの挨拶では、ふたりの馴れ初めや家族紹介などをせずシンプルに。結婚式に関することや結婚後のプランなどのトークは歓談タイムにじっくりと。
家族の紹介
両家が打ち解けるよう、それぞれの家族を紹介します。
紹介の流れは、新郎側⇒新婦側で、それぞれ父⇒母⇒同席者は年長者の順です。
●ポイント
ふたりが家族を紹介してから自己紹介するか、全員が自己紹介するかします。紹介では、年齢や出身地のほか、職業や趣味、好きな○○など、パーソナルな内容を。
◆注意点
場を盛り上げようと、自虐ネタを披露したり、家族をイジったりなどするのはNGマナーです。
婚約記念品のお披露目と交換
近頃は、結納をしないカップルが増えていたり、顔合わせの席でメモリアル感を出したいというニーズがあったりするため、顔合わせのタイミングで婚約指輪をお披露目するケースも多くなっています。
婚約指輪を受け取った新婦は新郎に返礼品を贈り、ふたりは顔合わせの中で婚約記念品セレモニーを演出。
セレモニーの際は、「私から○○さんへ、婚約の証として●●を贈ります」「このたび、○○さんから婚約記念品として●●をいただきました。ふたりの結婚生活とともに、長く大切にしたいと思います」などの挨拶を添えるとフォーマルになるでしょう。
もし、両親に婚姻届の証人欄へ署名をお願いするなら、このタイミングがベスト。ペンや印鑑、下敷きが必要なので、持参するか事前に連絡して用意してもらいましょう。
●ポイント
結納をしない、もしくはプロポーズの際に婚約指輪を先に贈っているなどの場合、顔合わせで記念品のお披露目・交換をするとセレモニーとして演出できます。
婚約指輪のほかにも、ネックレスや腕時計なども記念品として好まれていますし、新婦からの返礼品には腕時計や財布、ネクタイ、スーツのオーダーメイドチケットなどが人気です。
◆注意点
もし、婚約指輪の仕上がりが顔合わせに間に合わない場合は、「ふたりで来月お店に行く予定です」と報告したり、仕上がり予定の画像を見せたりなどして両親を安心させましょう。
また、新婦からの返礼品は「半返し」といって、受け取った記念品の半額程度のものを渡します。
全員で記念撮影
両家揃って顔合わせの記念として写真撮影をします。一般的に撮影は乾杯の前と解散前の2回行うのですが、お酒が入って顔が赤らむ前に1回、お互いに打ち解けた頃に1回、表情の違いも考慮しておこうという理由です。
●ポイント
どこで、どのような並びで撮影するか素早く決め、お店のスタッフに協力してもらって撮影します。
◆注意点
スマホやデジタルカメラで撮影した画像は共有できますので、1台のみ用意。お店が忙しい週末の昼時などはスタッフの手がふさがる可能性もありますから、事前に撮影のタイミングを申し出ておきましょう。
乾杯の挨拶
一般的に、乾杯の挨拶は新郎か新郎父が行いますが、始まりの挨拶を担当しない新婦父に依頼してもよいでしょう。
その場で振ると遠慮される場合がありますので、事前にお願いしておくと丁寧です。
●ポイント
乾杯の挨拶は、新郎の場合は「両家の結びつきを祝して」、どちらかの父親の場合は「○○さんと○○(自分の子)の婚約を祝して」などの言葉を添えて華やかに行います。
◆注意点
すぐに食事・歓談に移らせるため、乾杯の挨拶は短めにシンプルな内容にしましょう。
食事・歓談
食事・歓談の時間は両家の距離をグッと縮められるタイミングです。積極的な会話で親睦を深めましょう。
会話のきっかけになるよう、料理メニューや家族紹介のパンフレットを用意しておくのもおすすめ。
それぞれの両親の結婚式の様子を聞いたり、ふたりの結婚式についての相談があれば意見を聞いたりしても会話がはずみます。
●ポイント
新郎新婦で会話のバランスを考え、新婦から新郎母・新郎父に話しかけたり、新郎から新婦父・新婦母に質問したり、まんべんなく会話がすすむよう気を配りましょう。
◆注意点
できるだけ場が和むよう、仕事や社会問題、政治的見解などのかたい話を避けるのがベター。闘病中の親族についてや、事件・事故などの時事ネタなど暗くなりがちな話題にも気を付けましょう。
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結びの挨拶・解散
結びの挨拶はタイミングを見て、新郎か新郎父が行います。
~結びの挨拶例~
新郎の場合「本日は、皆さまのおかげで晴れやかな一日となりました。あらためてお礼を申し上げます。これから結婚式に向けて準備を進めてまいりますが、ふたりで協力しながら運んでいこうと思います。ぜひ、ふたりの今後を温かく見守っていただけますよう、お願いいたします」
新郎父の場合「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。皆さまのおかげにより、本日、無事に婚約の記念食事会を開催できましたこと心より感謝いたします。ぜひ、今後も末永くお付き合いいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします」
●ポイント
いきなり解散するよりも余韻を残すようにして、新婦は新郎の父母と、新郎は新婦の父母と、少し会話を交わしてから会場を後にしましょう。
◆注意点
もらった手土産や交換した記念品を忘れないように。その場で話し込まないように注意もしましょう。
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顔合わせがぐだぐだにならない進行を
顔合わせは結納と比べてリラックスした雰囲気になるかもしれませんが、進行を考えておかないと当日ぐだぐだになって失敗しかねません。
ぜひ、本記事で紹介した流れやポイントを参考に、当日の進行をスムーズにさせてくださいね。
- 待ち合わせ
- 入室・着席
- 始まりの挨拶
- 家族の紹介
- 婚約記念品のお披露目と交換
- 全員で記念撮影
- 乾杯の挨拶
- 食事・歓談
- 結びの挨拶・解散
それぞれの進行では注意しておきたいポイントも添えていますので、マナーで失敗しないためにもチェックをお忘れなく。
たとえば進行表を作成したり、当日までに簡単なシミュレーションをしたりなどしておくと、初めての顔合わせでも上手く運べるのではないでしょうか。
おふたりの顔合わせが晴れやかで和やかな慶事となりますように!