関係別に解説!七五三のお祝い相場やご祝儀袋の書き方

七五三のお祝いを包もうとして、「いくらくらいが妥当?」「ご祝儀袋の書き方は?」など悩みませんか?

「お祝い金額の相場が知りたい!」
「お祝い袋は蝶結びと結びきりのどっちを使う?」
「ご祝儀袋の七五三らしい表書きってある?」
「お祝いを渡すとき失礼のないマナーは?」

このように、いろいろ気になるのではないでしょうか。

本記事では、七五三のお祝いにふさわしい金額やマナーについて以下の内容で解説します。

  • お祝い金の相場を関係別で
  • ご祝儀袋の正しい選び方
  • ご祝儀袋の表書きについて
  • ご祝儀袋へのお金の入れ方
  • お祝い金の好ましい渡し方

ぜひ、本記事を参考にしていただき、七五三までの準備に役立ててください。

七五三のお祝い金の相場|関係別一覧

お子様から見た祖父母のほか、おじ・おば、ご両親の友人・知人で相場が変わります。

お子様やご両親との普段の関係性も考慮しながら相場の中で適した金額を包みましょう。

七五三は基本的に家族のお祝い行事なので、親戚や友人・知人の関係なら下記のようにケースバイケースで包みます。

  • ご自身のお子様の七五三でお祝いをもらった。
  • 七五三を迎えるお子様の出産祝いをしていなかった。

もし、プレゼントを一緒に贈る場合は相場の範囲で合算になるよう調整しましょう。

■気をつけたいポイント

相場の範囲でも、「4,000円」「6,000円」「9,000円」は「4(死)」「6(無)」「9(苦)」など語呂の縁起の悪さから避けるべき金額とされています。

ご祝儀袋・お祝い袋は蝶結びと結びきりどっち?

ご祝儀袋、お祝い袋は同じものですが、注意すべきなのは「蝶結び」か「結びきり」か、水引の種類を間違えないことです。

  • 七五三祝いは蝶結びの水引が正解
  • 七五三祝いに結びきりは使わない

それぞれ水引の種類と意味をイラスト付きで解説しますので、お祝いを包む前に確認しておきましょう。

七五三祝いは蝶結びの水引が正解

蝶結びの水引には「何度でも結びなおせる」の意味があり、「何度でも嬉しい」と思える慶事に使われます。

お祝い金を包むため、水引の色は紅白のものを選びましょう。

七五三祝いに結びきりは使わない

水引が紅白でも、結びきりは結び目が簡単にほどけないことから、「これ1度きり」との意味を込めて結婚祝い、快気祝い、お見舞いなどに使われます。

もし、ご祝儀袋にセットされた短冊に「御祝」と書かれていても選ばないようにしましょう。

ご祝儀袋・お祝い袋の正しい書き方

ご祝儀袋・お祝い袋には、七五三向けの表書きをし、ふさわしい位置に金額や名前などを書きます。

■用意するもの……濃い墨の筆ペン(うす墨は×)

ここからは、すぐ使える表書きパターンのほか、袋の種類によって異なる金額の書き方などを詳しく見ていきましょう。

すべての年齢に当てはまる表書き

七五三祝いの年齢に関係なく使えるのは上記の表書きです。

  • 御祝
  • 祝七五三
  • 七五三御祝

水引の下段には、お祝い金を贈る人の名前をフルネームで書きます。

もし、ご夫婦やご兄弟などで連名にするなら立場順で右→左になるよう、バランスよく書きましょう。

年齢ごとの意味で分けた表書き

七五三には、それぞれの年齢ごとに祝うテーマが分かれますので、テーマの由来となる表書きも可能です。

  • 3歳……御髪置御祝(髪を伸ばし始める)
  • 5歳……御袴着御祝(袴を履くようになる)
  • 7歳……御帯解御祝(帯を締めるようになる)

たとえば、「正式な文言で祝いたい」「格式にこだわりたい」など、一般的な表書きと差をつけたいときは年齢ごとの書き方を取り入れてみてはどうでしょうか。

七五三の年齢ごとの由来については、詳しく書かれた記事がありますので、よければ合わせてお読みください。

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ご祝儀袋の種類に合った金額の書き方

お祝い金が10,000円以上なら、外袋と中袋に分かれた高級感のあるものを選びます。

中袋には、表に金額を、裏に住所と贈る人の名前をフルネームで書きましょう。

金額は旧字体で書くのが丁寧です。

■金額の一例

  • 10,000円・・・金 壱萬圓
  • 20,000円・・・金 弐萬圓
  • 30,000円・・・金 参萬圓
  • 50,000円・・・金 伍萬圓
  • 100,000円・・・金 壱拾萬圓

もし、お祝い金が10,000円以下なら水引が印刷された封筒タイプでかまいません。

中袋はないため、金額と住所を裏に書きましょう。

マナーに沿って旧字体で書くと以下のようになります。

■金額の一例

  • 3,000円・・・金 参仟圓
  • 5,000円・・・金 伍仟圓

ご祝儀袋・お祝い袋へのお金の入れ方

ご祝儀袋・お祝い袋に入れるお金には、七五三のような慶事向けの入れ方があります。

■用意するもの……新札

ここでは、中袋、封筒タイプそれぞれの入れ方を図解します。

お札の表を中袋の表に合わせ、人物が上にくるように入れます。

中袋も外袋も表で合わせ、元通り水引をかけましょう。

お札の表を封筒タイプの表に合わせ、人物を上にして入れます。

封はしなくてもいいですが、気になるようなら軽く糊付けするか、付属のシールで閉じましょう。

七五三のお祝い金にまつわる渡し方マナー

七五三のお祝い金を渡すとき、ふさわしいタイミングや兄弟などへの配慮にも注意が必要です。

  • 渡すタイミングは11月15日より前がベスト
  • 兄弟・姉妹も七五三なら別々に包むこと
  • 内孫と外孫の差をつけずに包む傾向はある

ここでは、お祝い金の渡し方マナーを紹介しますので、しっかりと確認しておきましょう。

渡すタイミングは11月15日より前がベスト

本来、七五三は11月15日に行われますので、お祝い金は前倒しで渡しましょう。

ただ、混雑を避けたり、家族の都合に合わせたりなど、別の日に参拝するケースも増えていますから、10月中旬~11月15日までを目途に渡すのがベスト。

タイミングが早すぎると七五三祝いの気分とのズレがありますし、遅すぎるとお祝いとしての価値が下がるからです。

参拝の当日でもかまいませんが、ご両親が事前に支払う費用にあてられて喜ばれます。

もし、どうしても郵送で贈る場合は現金書留にして、お祝いメッセージも添えるとよいでしょう。

兄弟・姉妹も七五三なら別々に包むこと

もし、兄弟や姉妹、双子などで一緒に七五三を迎えるなら、ご祝儀袋は別々で包んであげましょう。

七五三は、それぞれの子どもの成長を祝う慶事であり、それぞれの年齢に意味があるからです。

ご祝儀袋の表書きや包む金額は同じでかまいませんので、1人の子どもにつき1つの袋で渡しましょう。

内孫と外孫の差をつけずに包む傾向はある

お祝い金が祖父母からなら、内孫と外孫かで悩むかもしれませんが、金額に差をつけなくても問題ありません。

もちろん、「これまでの習慣で内孫には多く包むようになっている」「なかなか会えないので外孫には多く包んであげたい」「年齢に差があるので金額にも差をつけたい」など、ご家庭によっての判断でも大丈夫です。

もし、内孫と外孫のタイミングが重なって悩むようなら、一般的な傾向を参考にしてはどうでしょうか。

七五三のお祝い金はマナーに沿ってふさわしく

お孫さんや親戚のお子様、ご友人のお子様が七五三を迎えるとき、お祝い金を包みたくても妥当な金額やマナーがわからなければ準備ができませんよね。

金額はお子様との関係によって幅がありますが、ぜひ、相場を参考に日頃の関係性やプレゼントの有無などによって調整してください。

ご祝儀袋は紅白の蝶結びになった水引を選び、お祝い金が10,000円以上なら高級感のあるタイプを、10,000未満なら封筒タイプのものを、金額に見合った種類を用意しましょう。

表書きは全年齢に使える「御祝」「祝七五三」「七五三御祝」か、年齢ごとの由来を示す「御髪置御祝(3歳)」「御袴着御祝(5歳)」「御帯解御祝(7歳)」にします。

お金は新札を使って、それぞれの袋の表と紙幣の表を合わせて入れるのが慶事にふさわしいマナーです。

ご家庭にとってのベストタイミングや兄弟への配慮も心がけ、七五三を素敵にお祝いしてあげてください。