お食い初めは誰を招待するべき?トラブルにならないために気を付ける事

お食い初めの時期になると、誰を招待すればいいのか、家族だけでもいいのか、気になりますよね。

ほかにも、「親は両方を招くべき?」「お祝い自体なしってどう?」などの疑問はありませんか?

本記事では、お食い初めの招待について詳しく解説。

親を招く場合のポイントのほか、お食い初めで親とトラブルにならないよう注意点も紹介します。

ぜひ、本記事を参考にしていただき、お食い初めの準備に役立ててくださいね!

お食い初めは誰と?よくあるパターン3つ

お食い初めに誰を招待するかは家庭や地域によって異なりますが、一般的に3つのパターンで行われています。

  • 両方の親
  • 片方の親だけ
  • 家族だけ

それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。

両方の親

お食い初めは赤ちゃんの生後100日目の節目をお祝いする慶事ですから、祖父母にとっても楽しみな行事です。特に、赤ちゃんが祖父母にとって「初孫」「内孫」になる場合は『同席したい』と希望されることでしょう。

また、祖父母が近くに住んでいて往来に不便がなかったり、日頃から交流が頻繁にあったりなど、距離や関係性において「招きやすい」「同席しやすい」という場合、両方の親を招待するケースが増えるのではないでしょうか。

もちろん、祖父母から『お食い初めの準備は任せて』と誘いがあり、夫婦どちらかの実家で行われるケースも。

ただ、現在は必ずしも両方の親を同席させなければならないという慣わしにしばられることもなく、家庭ごとの事情で判断されています。

片方の親だけ

お食い初めに片方の親だけが同席するのは非常識なことではありません。

どちらかの親が遠方に住んでいたり、たまたま体調がすぐれなかったり、仕事や家の事情で予定がふさがっていたりなど、お食い初めに出席できないケースはあります。

また、お宮参りは奥さんが産後に過ごしていたため実家で、お食い初めは代わって旦那さんの実家でというような形で、それぞれの行事を片方の親に同席してもらうケースも多いです。

家族だけ

お食い初めを赤ちゃんと両親の家族だけで行うケースは増えています。

夫婦それぞれの実家との距離や関係性が理由であったり、別の赤ちゃんのお食い初めで何度か親を招待していたり、予算や準備の負担を減らすためシンプルな形式にこだわったりなど、家庭ごとに事情はさまざま。

お食い初めで大切なのは赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願うことですから、家族だけでお祝いすること自体はNGではありません。

お食い初めに親を招待するときのポイント

お食い初めに親を招待するなら、ホストとして必要な準備を進めましょう。

  • お食い初めの場所を決める
  • 両方の親に知らせて出欠を取る
  • お店で行う場合は予約しておく
  • 出席する親には詳細を知らせる
  • 養い親になってもらうことを伝える

ここでは、お食い初めまでに整えておきたい準備について解説します。

お食い初めの場所を決める

お食い初めを「どこで」行うのか、ふさわしい場所を決めましょう。

  • 自宅(場合によっては実家)
  • お店(和食レストラン、日本料理店など)

自宅や実家で行うなら、料理や食器の準備も必要ですし、お店で行うなら「お食い初めプラン」に対応している店舗を検索しましょう。

両方の親に知らせて出欠を取る

お食い初めの時期や場所を決めたら、両方の親に知らせましょう。もし遠方に住んでいるとしても、出欠は親に決めてもらうのが丁寧です。

そして、知らせるときは親の事情で欠席を希望することも想定し、『絶対に来てほしい』と強くお願いするのではなく、『よかったら同席して』とやわらかめに招待するのがベター。

夫婦だけで『たぶん無理だろう』と勝手に判断せず、赤ちゃんの節目を知らせる意味でも両方に連絡をしておきましょう。

お店で行う場合は予約しておく

お食い初めをお店で行う場合、必ず事前に予約しておきましょう。お食い初め以外でも、週末が大安の場合は慶事で予約が埋まりやすいため、早めの準備が必要です。

お店を予約する際は、予算のほか、「オムツ替えはできるか」「適当なサイズの個室はあるか」「料理以外で特典やサービスはあるか」など確認するのもお忘れなく。

出席する親には詳細を知らせる

お食い初めの日時や場所が決まったら、出席してくれる親に連絡しましょう。もし、高級店や格式の高い旅館などで行うなら、どのような服装がふさわしいかドレスコードを伝えておくと安心です。

逆に、自宅でアットホームに行うなら『気軽な恰好でいいよ』と添えておくと、招かれた側の親も気分的にリラックスして同席できるのではないでしょうか。

養い親になってもらうことを伝える

お食い初めでは、「養い親」といって赤ちゃんの口元に料理を運ぶ役が必要です。

通常、養い親は同席者の中で最年長の人が務めますが、赤ちゃんが男の子の場合は男性の、女の子の場合は女性の最年長者が養い親になります。

誰が養い親にあたるか決まったら、対象となる祖父母には『よろしくお願いします』と事前に伝えておきましょう。

お食い初めのやり方については、こちらの記事に詳しく書かれていますので、ぜひ合わせてお読みください。

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お食い初め当日に親にしてもらうポイント

お食い初めに親を招待した場合、赤ちゃんと同じ性別の最年長者に「養い親」をつとめてもらいます。

ここでは養い親にしてもらう3つのポイントを紹介しますので、ご参考ください。

  • 赤ちゃんに料理を食べさせてもらう
  • 料理を順番に食べさせてもらう
  • 歯固め石で儀式を行ってもらう

それぞれのポイントを見ていきましょう。

赤ちゃんに料理を食べさせてもらう

養い親には、赤ちゃんの口元まで料理を運んでもらって食べさせます。食べさせるといっても「真似だけ」ですので、食べ物を赤ちゃんの唇に触れさせたり、舌で舐めさせたりするだけでOKです。

あとは「ひとつぶなめ」といって、お米から力を授かる意味で米粒を1粒だけ食べさせてもかまいません。

料理を順番に食べさせてもらう

養い親が赤ちゃんに料理を食べさせるとき、基本の順番で行ってもらいましょう。

一般的には「ご飯→汁→ご飯→魚→ご飯→汁」を3回繰り返すのですが、家庭や地域によって「魚」の箇所を「魚→煮物→香の物」にして3回ローテーションさせる場合もあります。

養い親役の親に任せる方がスムーズかもしれませんので、念のため順番を知っているか確認するのが丁寧です。

歯固め石で儀式を行ってもらう

お食い初めでは、食事を終えた後か、「ご飯→汁→ご飯→魚→ご飯→汁」の「魚」の箇所を「魚→煮物→香の物と歯固め石」にするタイミングで歯固めの儀式を行います。

歯固めの儀式は、「石のような硬いものも噛めるほど丈夫な歯が生えるように」との願掛けで清潔な石を使って行うもの。ふさわしいタイミングで歯固め石を赤ちゃんの唇や歯茎にあてて「赤ちゃんに丈夫な歯が生えますように」と唱えます。

歯固め石はネット通販で専用のものが購入できますが、食材ではタコくるみが代用できますので、あらかじめ養い親役の親にも伺いを立てておくとよいでしょう。

お食い初めのお祝い「なし」ってどう?

お食い初めをしないこと自体は家庭で判断されることなので問題はありません。

近頃は、予算や時間の問題、夫婦が行事に無関心、お母さんや赤ちゃんの体調不良などを理由にお食い初めをしないケースもあります。

ここでは、お食い初めをするかしないか迷っている方に向け、どうするかの判断のヒントになるポイントを提案していきます。

  • 「×」ではないが記念撮影や食べる真似だけしても◎
  • 祝い膳「なし」で赤飯だけ、鯛の塩焼きだけでも◎

それぞれ詳しく見ていきましょう。

「×」ではないが記念撮影や食べる真似だけしても◎

お食い初めをしないこと自体は問題ありませんが、家族の思い出として残せていないと将来的に後悔するかもしれません。

お食い初めは「百日祝い(ひゃくにちいわい・ももかいわい)」とも呼ばれ、赤ちゃんの生後100日目の節目を祝う行事ですから、100日目のメモリアルとして記念撮影だけするのでも思い出に残ります。

また、普段通りの食事を用意し、赤ちゃんに食べる真似をさせながら『一生食べ物に困りませんように』と唱えるだけでもOKです。

祝い膳「なし」で赤飯だけ、鯛の塩焼きだけでも◎

お食い初めを「なし」にしたいのは、祝い膳と呼ばれる華やかな料理を用意するのが大変だからという理由もあるのではないでしょうか。

現在は厳密な慣わしにしばられていませんので、祝い膳を「なし」にして、赤飯だけ、鯛の塩焼きだけなど1品だけ用意してもよいでしょう。

赤飯なら電子レンジで温めるだけのレトルトが購入できますし、鯛の塩焼きは前もって予約すればスーパーや魚屋さんで入手できます。

近頃は鯛焼きを代用してお食い初めする家庭もありますから、形式にこだわらず可能な範囲で縁起のいい料理を用意してはどうでしょうか。

お食い初めでトラブルにならないための注意点

お食い初めでは、親への招待をめぐってトラブルになることが稀にあります。

ここでは、親とのトラブルを招かないよう、お食い初めでの注意点を紹介します。

  • 家族だけで行う場合でも知らせておく
  • お作法や料理の種類を確認しておく
  • お祝いだけもらった場合はお返しをする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

家族だけで行う場合でも知らせておく

お食い初めを家族だけで行う場合でも、親には事前に知らせておきましょう。

親によっては『こちらで準備するつもり』『呼んでくれるものと思っている』など、招待を待っている可能性があるからです。

家族だけで行うと決めたら、その理由を伝えた上で『また写真を送るね』『当日は動画を撮っておくね』など、楽しみの部分も添えておきましょう。

何の知らせもないまま『お食い初めは終わったよ』と事後報告しただけでは、親に残念な思いをさせたり、義父母から『非常識だ』と叱られたりする可能性もあるので注意してくださいね。

お作法や料理の種類を確認しておく

お食い初めは、地域性の強い行事でもありますから、お作法や料理の種類など準備の段階で親に確認しておくのが大切です。

いくら手の込んだ祝い膳を用意したとしても、招待した親に『この食材は使わない』『この順番ではない』などと苦言をこぼされては晴れの日が台無しに。

自宅で料理を振る舞う予定なら、必ず準備のタイミングで決まりがあるか確認しておきましょう。

お祝いだけもらった場合はお返しをする

もし、お食い初めに欠席した親がお祝いだけしてくれた場合、お祝い返しを用意しましょう。

お祝い返しは受け取った額の半額から3分の1を目安にし、親の好きな食べ物や飲み物を贈るのがベター。

贈り物には「内祝」とのし紙を付け、お食い初め当日の写真やお礼状を添えると丁寧です。

親がお返しを期待しているわけではなくても、お祝いの気持ちに無反応のままでは『喜んでくれなかった』『可愛げがない』などと親の機嫌を損ねる可能性もゼロではないため注意しましょう。

お食い初めは誰とでも幸せなムードで

お食い初めは、両方の親を招待するものと決まっていませんが、出席できそうなのが片方の親だけであっても、また、家族だけで行う場合でも、両方の親に声がけや通知するのが丁寧です。

もし、親を招待するのであれば、場所や料理など必要な準備を整え、準備のときには『この方法でいい?』と確認もしておきましょう。

お食い初めに同席できない親には写真や動画で当日の様子を伝えてあげるのも大切なポイント。

どうしても伝統的な方法で行えそうにないなら、お祝いそのものを「なし」にするのではなく、記念撮影や成長記録で思い出を残したり、縁起のいい食べ物を可能な範囲で用意したりしてシンプルなお食い初めを過ごすのもおすすめです。

ぜひ、本記事を参考にしていただき、ご家庭に合ったスタイルでお食い初めを素敵に演出してくださいね。