顔合わせの服装はカジュアルでOK?服装選びで気を付けるポイント

顔合わせの予定が決まったら、どのような服装にしようか悩みますよね。

両家の親睦を深める意味でカジュアルな装いでの顔合わせも増えていますが、「カジュアルって失礼じゃない?」「一般的なスタイルは?」「守るべき服装マナーは?」など気になりませんか?

本記事では、顔合わせの服装で迷っている方に、服装選びのポイントや服装パターン、注意したいマナーなどをご紹介。

ぜひ、本記事を参考にして両家でのコーディネートに役立ててくださいね!

顔合わせの服装はどう選ぶ?

顔合わせの服装に迷ったら、3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 両家で「格(グレード)」を合わせる
  • 場所に合わせたスタイルで統一する
  • 両親や兄弟は新郎新婦と同程度か控えめに

それぞれ詳しく解説します。

両家で「格(グレード)」を合わせる

両家でドレスコードの「格」を合わせておかないと、顔合わせ当日の服装がちぐはぐになる可能性が。

さらに「格」を合わせる上で重要なのが、抽象的な表現で伝えないことです。たとえば、「ビシッとキメて」「かしこまらずに」などでは具体的な服装がイメージできません。

両家で「格」のバランスを取るためには、「フォーマルに」「ドレッシーに」「カジュアルに」など明確なスタイルを伝えましょう。

男性の場合はスーツを着るのか否か、女性の場合はパンツOKかNGかなどについても事前に相談しておくと丁寧です。

場所に合わせたスタイルで統一する

両家で服装のバランスを整えたとしても、場所にマッチしていなければ顔合わせのムードが台無しです。

マナーを意識する意味でも、顔合わせの場所に応じたスタイルを心がけましょう。

◆場所に応じたスタイル例

  • 格式の高い料亭、高級レストラン・・・フォーマル、セミフォーマル
  • 一般的な日本料理店、レストラン・・・セミフォーマル、きれいめカジュアル
  • カジュアルなお店・・・きれいめカジュアル、デイリーカジュアル
  • どちらかの自宅・・・ふたりのテーマや自宅の雰囲気に合わせて

どのようなスタイルか決まったら、新郎新婦がそれぞれ両親や兄弟のコーディネートを手伝ってあげてもよいでしょう。

もしくは、新郎新婦が自分の服装を先に決めて両親や兄弟に画像を送り、「このコーデに合わせた服装にしてね」と伝えると相手がイメージしやすいです。

両親や兄弟は新郎新婦と同程度か控えめに

顔合わせの主役は新郎新婦ですから、両親や兄弟の服装は新郎新婦より同程度もしくは控えめなトーンにします。

「格」やドレスコードは統一するのですが、新郎新婦よりも色やデザインを落ち着かせ、ネクタイやアクセサリーなどの小物も目立ち過ぎないように注意しましょう。

もし、兄弟や姉妹に学生がいるなら、学校の制服で出席してかまいません。

顔合わせにふさわしい服装パターン

顔合わせの服装は、まず新郎新婦が場所やテーマに応じて「格」を含めたスタイルを決めましょう。

ふたりの服装が決まったら、両親や兄弟など同席者が合わせる形でコーディネートします。

ここでは、一般的なスタイルを紹介しながら、それぞれワンポイントも添えますのでご参考ください。

  • 新婦が和装のフォーマルスタイル
  • 新婦が洋装のフォーマルスタイル
  • きちんと感を意識したセミフォーマル
  • きれいめで大人っぽいスマートカジュアル
  • リラックス感をかもすデイリーカジュアル

それでは詳しく見ていきましょう。

新婦が和装のフォーマルスタイル

格式が高い場所にもマッチするスタイルです。

新郎はブラックスーツに白シャツを合わせ、シルバーや淡色のネクタイでフォーマルに。

新婦は振り袖などの和装で華やかに。

どんな場所に合う?

料亭、ホテルの日本料理店、料理旅館など。

両親や兄弟の服装は?

~服装例~

父親・・・ブラックスーツ×ネクタイ(シルバー、ライトグレーなど)

母親・・・和装なら訪問着や色留め袖など、洋装ならジャケット×ワンピースやアンサンブル、ツーピース、スーツなど

兄弟・・・ダークスーツ×淡色ネクタイ

姉妹・・・フォーマルなワンピースやアンサンブル、ツーピース、スーツなどの洋装

新婦が洋装のフォーマルスタイル

和装フォーマルよりは「格」が下がりますが、場所を選ばず着用できるスタイルです。

新郎はブラックスーツに白シャツを合わせ、シルバーや淡色のネクタイでフォーマルに。

新婦はフォーマルなボレロ×ワンピース、ツーピースなどで品よくドレッシーに。

どんな場所に合う?

料亭、ホテルの日本料理店、高級レストラン、ゲストハウスなど。

両親や兄弟の服装は?

~服装例~

父親・・・ブラックスーツ×ネクタイ(シルバー、ライトグレーなど)

母親・・・ジャケット×ワンピースやアンサンブル、ツーピース、スーツなど

兄弟・・・ダークスーツ×淡色ネクタイ

姉妹・・・フォーマルなワンピースやアンサンブル、ツーピースなどの洋装

きちんと感を意識したセミフォーマル

 

フォーマル度を落としながらも、きちんと感のある大人っぽいスタイルです。

新郎はダークスーツのほか、季節によっては明るめのスーツでもかまいません。

新婦はジャケットを羽織り、アンサンブルやワンピースなどでエレガントに。

どんな場所に合う?

おしゃれなレストラン、ゲストハウスなど。

両親や兄弟の服装は?

~服装例~

父親・・・スーツ×ネクタイ、ポケットチーフなど

母親:アンサンブルやツーピースなど

兄弟:スーツ×ネクタイ、ポケットチーフなど

姉妹:上品なワンピースやスーツなど

きれいめで大人っぽいスマートカジュアル

カジュアルでも品をもたせた、きれいめなスタイルです。

新郎はノーネクタイで襟付きのシャツ、場所によってはジャケットを羽織ります。

新婦はシンプルなワンピースにジャケットを合わせたり、パンツドレスでシックにしたり。

どんな場所に合う?

おしゃれなカフェレストラン、モダンな居酒屋、どちらかの自宅など。

両親や兄弟の服装は?

~服装例~

男性・・・ノーネクタイにシャツ、セーターなど、場所によってはジャケットも

女性・・・ジャケット風セーター、ブラウス、ワイドパンツ、ロングスカートなど

リラックス感をかもすデイリーカジュアル

ふたりの普段の装いで両家がリラックスできるスタイルです。

新郎は、きれいめなラフスタイルにスニーカーを合わせてもOK。

新婦はスカートにニットやブラウスを合わせてリラクシーに。

どんな場所に合う?

座敷や個室など、プライベート空間を備えたお店、どちらかの自宅など。

両親や兄弟の服装は?

~服装例~

男性・・・Tシャツやセーターにジャケット、カラーパンツなど

女性・・・ひざ丈より長めのスカートにセーターやブラウスを合わせたセットアップほか

顔合わせの服装選びで気を付けるポイント

顔合わせの服装を選ぶとき、「格」やドレスコードも大切なポイントですが、細かなポイントへの注意も必要です。

ここでは、顔合わせの服装選びで気を付けておきたい3つのポイント紹介します。

  • カジュアルスタイルでも崩し過ぎないように
  • 女性のパンツスタイルはやわらかい印象で
  • 男性のノーネクタイは全員で合わせておく

どれも見落としがちなポイントですので、しっかりチェックしておいてくださいね。

カジュアルスタイルでも崩し過ぎないように

もし、カジュアルスタイルでの顔合わせを予定しているなら、清潔感品位を落とさないよう注意しましょう。

たとえば、「華やかさ」と「派手」は別物ですから、きれいめカジュアルだからといってゴージャスな柄物のネクタイやワンピースを着るのはナンセンス。

また、露出度にも配慮し、女性なら肩や胸元、膝や太ももが露わにならないよう、男性であっても短パンやノーソックスにならないよう気を付けてください。

「カジュアルで」というドレスコードは伝わりづらく統一も難しいため、まず新郎新婦が先に服装を決めて両親や兄弟に「こんな感じのカジュアルでOKだよ」と伝えるとよいでしょう。

女性のパンツスタイルはやわらかい印象で

女性の服装をパンツスタイルOKにする場合は、やわらかい印象になるよう配慮しましょう。

あまりにカチっとしたパンツスタイルだとビジネスシーンのように緊張してしまいます。

たとえば色や素材、シルエット、インナーのデザインなどをソフトでフェミニンなものにするとパンツスタイルでも硬い印象になりません。

男性のノーネクタイは全員で合わせておく

男性の場合、ノーネクタイでカジュアルスタイルの顔合わせをするのであれば全員で統一しましょう。

ノーネクタイのドレスコードを合わせておかないと、ネクタイをしている人もしていない人も気まずくなるからです。

ただし、お店によってはネクタイ必須のドレスコードを指定していますから、「スマートカジュアル」「スマートエレガンス」「インフォーマル」など、ネクタイ必須かの判別がつかない場合は事前に確認しておきましょう。

顔合わせの服装は両家でバランスを合わせよう

顔合わせの服装は、両家で「格」やテーマに沿ってバランスを合わせるのが大切です。

まずは場所を確定し、ふたりのスタイルを決めてから両親や兄弟などのコーデを合わせる形がうまくいきます。

あくまでも新郎新婦が主役ですので、同席者は色やデザインを同程度か控えめにするのもポイント。

ふたりから服装を伝えるときは、抽象的な表現でなく画像や具体的なスタイルでイメージがわくようにしましょう。

カジュアルスタイルの場合は男性なら「スーツ」「ネクタイ」をどうするか揃え、女性は新婦よりも目立たないよう注意して、両家で統一感を出してくださいね。